毛沢東 大躍進秘録 From Wikipedia, the free encyclopedia 毛沢東 大躍進秘録(もうたくとう だいやくしんひろく、中: 墓碑 一九五八—一九六二年中国大饥荒纪实)は、日本語版が2012年3月に文藝春秋から出版された[1]楊継縄(中国語版)の著書であり、中華人民共和国についての歴史書である。 著者は、中国共産党のエリート記者として活躍していたのであるが、大躍進政策の実情を暴いたこの書籍は中華人民共和国では発売が禁止になった[2]。 毛沢東が10年以内に英米に追いつくと豪語して1950年代後半に始められた大躍進政策についての書籍。この書籍では、新華社の高級記者であった著者によって、秘密文書などを調査して、大躍進政策の実像が初めて描かれた[一次 1]。大躍進政策の実態については、地方部の様々な記録を漁って精度が高められている[3]。 この書籍の著者の養父は大躍進政策での飢饉で死亡していた。この書籍の著者は1990年代から調査を始めて執筆していた。大躍進政策によって中国全土を席巻した飢饉の凄まじい被害や、毛沢東や劉少奇などといったリーダーの無責任さについても述べられている[4]。 書評 毛沢東の失策は数え切れないほどあるのだが、その最大のものは大躍進政策であり、1958年から1960年にかけて3600万人もが餓死をして、史上に比較するものがないほどの規模であったとのこと。中国政府はこのようになった原因は自然災害やソ連からの援助が打ち切られたからであるとしているが、これは全く事実に反するとのこと[5]。 この書籍の著者は大躍進政策の時期には中国共産党を信じきっていたために忠誠心を失っていなかったのであるが、文化大革命で不信感が起きて、天安門事件で決定的になっていた[6]。 論文 小林一美はこの書籍を取り上げた論文を執筆した[7]。 書誌情報 原著 楊継縄 [中国語版] (2008). 墓碑 : 中國六十年代大饑荒紀實 (中国語). Vol. 上篇 (1 ed.). zh:天地圖書有限公司. ISBN 978-988-211-908-6. 楊継縄 (2008). 墓碑 : 中國六十年代大饑荒紀實 (中国語). Vol. 下篇. 天地圖書有限公司. ISBN 978-988-211-909-3. 訳書 楊継縄(著)『毛沢東大躍進秘録』伊藤正、田口佐紀子、多田麻美(訳)、文藝春秋、2012年。ISBN 978-4-16-374860-3。 脚注 出典 一次資料 ↑ 「『毛沢東 大躍進秘録』楊継縄 伊藤正 田口佐紀子 多田麻美 | 単行本 - 文藝春秋」『文藝春秋BOOKS』。2025年12月24日閲覧。 出典 ↑ 「毛沢東大躍進秘録」『紀伊國屋書店』。2025年12月24日閲覧。 ↑ 「毛沢東、大躍進秘録」『弁護士会の読書』福岡県弁護士会、2012年8月1日。2025年12月24日閲覧。 ↑ 山形浩生「楊『毛沢東大躍進秘録 』:うー、長い。」『山形浩生の「経済のトリセツ」』2012年4月4日。2025年12月24日閲覧。 ↑ 毛里和子「毛沢東 大躍進秘録 楊継縄著 丹念な調査で過酷な実態明らかに」『日本経済新聞』2012年5月28日。2025年12月24日閲覧。 ↑ 青木亮「毛沢東 大躍進秘録」『アゴラ』2015年10月12日。2025年12月24日閲覧。 ↑ 敦土屋「永遠の墓碑ー『毛沢東大躍進秘録』」『HONZ』2012年3月22日。2025年12月24日閲覧。 ↑ 小林一美「毛沢東時代の悲劇,「数千万人の大餓死」の実態に迫る2冊の大著 : 楊継縄著『毛沢東・大躍進秘録』(文藝春秋),フランク・ディケーター著『毛沢東の大飢饉』(草思社)」『中国研究月報 = Monthly journal of Chinese affairs』66巻(6号)、中国研究所、2012年6月、36–45頁。CRID 1522825129736745344。ISSN 0910-4348。 関連項目 「毛沢東の大飢饉(中国語版) : 史上最も悲惨で破壊的な人災1958-1962」(フランク・ディケーター(オランダ語版)著、2010年、日本語訳書:ISBN 978-4-7942-1840-7) この項目は、書籍に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(PJ出版・PJ書物/P書物)。項目が文学作品の場合には {{Lit-stub}} を、漫画の場合には {{Manga-stub}} を貼り付けてください。表示編集 Related Articles