水平線の尺度
水平線に関する距離や角度は数学的に求められる。
大気による光の屈折を無視する、つまり幾何的な水平線を考えたとき、地球の半径を
[m]、海面からの視点高を
[m] とすると各尺度に関して以下が成り立つ(図も参照):
表. 水平線の尺度
| 尺度 |
式 |
導出の要点 |
距離 [m] |
[2] |
 |
中心角 [rad] |
 |
∠視点-水平線-地球中心 = 90° |
俯角 [rad] |
 |
 |
弧長(大圏距離) [m] |
 |
 |
平均地球半径の近似値
[m] を用いると多くのケースで視点高
が十分に小さくなる(例: 人が空気を吸える高さ/~1万m)。そのため、距離
は
で近似できる[3]。また俯角
は
より
となるため、
周りでの
の二次近似
を用いると
が成り立ち、これを変形すると
で近似できる。これを用いると弧長
は
となり、距離
と同じ値で近似できる。
上空から見る水平線
視点の高さに応じた尺度の数値例をいかに示す。
表. 視点高による尺度の変化
| 視点高 [m] |
距離 [m] |
弧長 [m] |
俯角 [rad] |
相当する高さ |
| 0 |
0 |
0 |
0 |
|
| 1 |
3,570 |
3,570 |
0.0005603 |
|
| 1.58 |
4,487 |
4,487 |
0.0007043 |
日本人17才女性平均身長 |
| 1.71 |
4,668 |
4,668 |
0.0007327 |
日本人17才男性平均身長 |
| 2 |
5,048 |
5,048 |
0.0007924 |
|
| 10 |
11,288 |
11,288 |
0.0017718 |
|
| 100 |
35,696 |
35,696 |
0.0056028 |
|
| 634 |
89,882 |
89,876 |
0.0141071 |
東京スカイツリー頂点 |
| 1,000 |
112,885 |
112,873 |
0.0177167 |
|
| 8,849 |
335,905 |
335,594 |
0.0526753 |
エベレスト山頂 |
| 10,000 |
357,099 |
356,726 |
0.0559922 |
旅客機巡航高度 |
1960年代にアメリカ空軍が計測したところによると、高度約9,150mの大型ジェット機からでは395kmとなっている。
理論上高度約9,150mからでは341kmが限界となるので、395kmとする数値は高度12,300m程度から測定されたものと見られる[要出典]