江原由美子
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1980年代に、キャリア初期の研究として、アルフレッド・シュッツの現象学的社会学に関する研究を行った[4]。同じ時期に刊行された論考「差別の論理とその批判」は、「日本語圏の差別論にとって古典的な論文」と評されている[5]。
1990年代、上野千鶴子の『家父長制と資本制』刊行をきっかけに生じた、マルクス主義フェミニズムをめぐる「文化派対物質派」論争において、ラディカル・フェミニズムの立場から上野千鶴子を批判した主要な論者の一人として知られる[5][6][7]。
2001年刊行の『ジェンダー秩序』で、エスノメソドロジー、アンソニー・ギデンズの構造化理論、ピエール・ブルデューのハビトゥス論、レイウィン・コンネルのジェンダー理論を批判的に引き継ぎつつ、性支配の再生産を説明するためのジェンダー秩序のモデルを展開した[4][8]。『ジェンダー秩序』は江原の理論的集大成と評されている[4][9]。
この間に『フェミニズムの主張』シリーズの編者として論争的なテーマの論文集を複数刊行したり、日本のフェミニズムの見取り図を示した「日本のフェミニズム」「新編 日本のフェミニズム」シリーズの編者を務めるなどして、後続の若手研究者に大きな影響を与えた[1]。