汪暉の盗作事件
From Wikipedia, the free encyclopedia
2010年3月、南京大学教授王彬彬は、文芸評論誌『文芸研究』において「汪暉『反抗絶望――魯迅とその文学世界』における学問規範と学風の問題」と題する論文を発表した。この中で王彬彬は、汪暉の代表作であり博士論文を基にした『反抗絶望――魯迅とその文学世界』(初版1990年、改訂版2008年)を詳細に分析し、複数の箇所で出典を明示せずに他人の著作からの文章やアイデアを流用していると指摘した。主な疑義は、李沢厚などの中国の学者の著作や、レイモンド・ウィリアムズ、リュシアン・ゴールドマンなどの海外学者の著作(主に中国語訳版)からの文章の借用、そして訳文の無断流用などに集中した[2][3][4]。
- 明示的な引用符や出典表示の欠如。他人の著作の文章を直接引用しているにもかかわらず、引用符を使用せず、脚注や参考文献にも記載がないケース。
- 要約やパラフレーズの不適切な表示。他人のアイデアや議論を要約・言い換えているが、その出典を適切に示していないケース。
- 翻訳文の無断使用。外国語文献の中国語訳文を、翻訳者や原著者への言及なしに、あたかも自身の文章のように使用した疑い。