沈香屑 第一炉香

From Wikipedia, the free encyclopedia

沈香屑 第一炉香』は[1][2]張愛玲の実質上の文壇デビュー作となった短編小説である。

はじめ雑誌紫羅蘭第2期(1943年)、第3期(同年)、第4期(同年)の3回に分けて連載され、のち小説集『伝奇』(雑誌社、1944年。増訂本、上海山河図書公司、1946年)に 収録された[3]

あらすじ

主人公の葛薇龍は張愛玲作品でしばしば登場することになる「報われない愛を抱えて自滅するヒロイン」である。彼女は両親とともに香港で暮らしながら学校に通っていたが、不況によって上海に帰ることになってしまう。香港に残るために父と不仲であった叔母の梁太太のもとへ居候を申し込む。梁太太は香港の社交界の中で有名人であり、自分の屋敷で頻繁にパーティーを開催するような女性であった。美しく若い才能のある薇龍を社交界のダシに使うため、社交界に引きずり込んでゆく。そこで薇龍は、ジョージという男性に出会い、恋してしまうが彼は仕事もしていない、結婚する女性には金銭的価値を求め、様々な女性と遊び歩くような評判の悪い男性であった。彼をめぐって召使のガイジという女性と大喧嘩した薇龍はショックで両親のいる上海に帰ろうとする。しかし、結局彼を手に入れるために香港に残り、社交界で金銭的に成功をおさめ彼と結婚する。しかし彼女の華やかな生活は長くは続かないことが物語の最後に書かれている[4]

物語の舞台・香港

脚注

参考文献

Related Articles

Wikiwand AI