沙羅 (歌曲集)
From Wikipedia, the free encyclopedia
国文学者でのちに東京音楽学校教授[1]となった[2]清水重道が1935年(昭和10年)[3]に作った詩に、信時潔が作曲を行い、1936年(昭和11年)に発表された。1943年(昭和18年)9月「木下保第10回独唱会・信時潔歌曲の夕」において全曲初演(水谷達夫ピアノ伴奏)[4]。木下・水谷によりコロンビヤレコード[5]への録音も行われ、レコードが1943年度の文部大臣賞を受賞した[4]。木下は「『沙羅』は信時潔の歌曲の中でも傑出した一連の独唱曲集である[6]」「八曲からなるこの連曲は、日本古来から現代に至る純粋な日本的香り豊かな、そして気品ある作品である[7]」と評価している。
さらに木下は「編曲であっても、この作品が、戦前戦後を通じて、いちばん心にひびく作品[3]」ととらえ、合唱に編曲し、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団などにおいて、木下指揮により、自身が提唱する“やまとことば”を駆使して、繰り返し演奏した。女声合唱、男声合唱、混声合唱ともに木下保編曲版が出版されている。(なお、当初は男声合唱への編曲は福永陽一郎が行い、木下指揮で演奏されたが、後に木下自身により「ここで一度沙羅の素朴さにもどり、一切の飾り気を無視した中からその魂を浮き立たせようという主旨[6]」で再編曲されている。福永版は出版されていない)
曲目
- 丹澤
- あづまやの
- 北秋の
- 沙羅
- 鴉
- 行々子
- 占ふと
- ゆめ
楽譜
歌曲
- 沙羅 清水重道 作詞、信時潔 曲 共益社 1936年[8]
- 信時潔独唱曲集 春秋社 2005年7月23日 ISBN 9784393924143
合唱
- 女声合唱組曲 沙羅 清水重道作詩 / 信時潔作曲 / 福永陽一郎編曲 カワイ楽譜
- 女声合唱組曲 沙羅 清水重道作詩 / 信時潔作曲 / 木下保編曲 音楽之友社 2010年4月7日 ISBN 9784276554986
- 女声合唱のための 沙羅 清水重道作詩 / 信時潔作曲 / 永友博信編曲 Edition TOMS JAPAN
- 男声合唱組曲 沙羅:改訂新版 清水重道作詩 / 信時潔作曲 / 木下保編曲 音楽之友社 2012年7月26日 ISBN 9784276548381
- 混声合唱組曲 沙羅 清水重道作詩 / 信時潔作曲 / 木下保編曲 音楽之友社 2005年11月17日 ISBN 9784276544901
- 混声合唱組曲 沙羅 清水重道作詩 / 信時潔作曲 / 中西覚編曲 マザーアース 2019年6月15日 ISMN 9790650034197