清本章太
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1986年10月、徳島県に生まれる。一卵性双生児の弟である。実家は兼業農家で米作りを手がけており、幼少期から農業に親しんだ。中央大学を卒業後、徳島県に本社を置く化学メーカー・日亜化学工業株式会社に入社。主に調達部門において、LED部材の発注管理、納期調整および価格交渉などのサプライチェーン業務に16年間従事。
勤務の傍ら、国内外での写真撮影や写真展の開催を行う中で映像制作へと活動の幅を広げ、短編映画制作を中心とした自己表現活動を開始した。
2015年に自主制作映画『¿REALITY?』および『Fantasme』を発表。両作品は徳島および東京・渋谷で自主上映され、特に『Fantasme』は徳島国際短編映画祭2016に選出され、同映画祭で上映された。
2017年には徳島を舞台とした『オレたち!オーバーオール!! OUR HEARTS! OUR HOMETOWN!!』を制作し、徳島および東京・渋谷で自主上映されたほか、徳島国際映画祭2018において「徳島セレクション」作品として上映された。
2020年の『鼓動の夏 Heartbeat』は「4K・VR徳島映画祭2020」にて上映された。
2023年に発表した『あの頃、あの場所で YURI&HAYATO』は徳島ニューノーマル映画祭2023で上映され、さらに「とくしま4K+NEXT ~4K・VR徳島映画祭~」にノミネートされ、同映画祭で上映された。
2025年には『徳島、夏!アナログへの回帰 Tokushima: An Analog Summer』を完成させ、地元徳島への感謝を込めて「徳島短編映画上映会2025」を徳島および東京・渋谷にて開催した。
2025年7月、16年勤務した日亜化学工業株式会社を退職。
2026年3月、制作スタジオ「Studio Ume」として活動を開始。
2026年後半よりポルトガルを主な拠点とし、映画制作をはじめとする表現活動を継続する予定である。
作風とテーマ
映画作品には、一貫して「フィクションとドキュメンタリーの視点」がある。実在する人々や風景に寄り添いながら物語を紡ぐことで、リアリティと詩情が共存する映像世界を築いている。テーマの中心にあるのは、「記憶」「アイデンティティ」「日常の風景の美しさ」である。幼馴染と故郷、都会と地方、過去と現在といった二項が交差し、登場人物の内面と風景が呼応していく。
また、映画作品は「地域」と深く結びついている。出身地・徳島を舞台に、山や森、渓谷、文化、祭りなどを繰り返し映し出すことで、観る者の心に“ふるさと”を想起させる映像世界を作り上げている。土地の記憶が人の記憶や感情と重なり合い、普遍的な人間ドラマを生み出している。
活動と展望
企画・撮影・編集を自ら行う制作体制をとっている。限られた環境の中で「人の感情」と「土地の温度」を丁寧にすくい取ることを重視し、作品には監督自身の視点と体温が濃密に刻まれている。完成した作品は、映画祭出品、自主上映会などを通じて発表され、観客との直接的な交流を大切にしている。また、映画を通して徳島の魅力を国内外に伝える活動も続けており、地元文化への貢献にも力を注いでいる。
近年は、ポルトガル・リスボンを新たな拠点のひとつとし、日本と海外の文化を交差させる映画を模索中である。地方から世界へ、そして個人から普遍へ。国や言語を越えて人の心に響く映画表現を追い求めている。
作品
映画
- 『¿REALITY?』(2015) - 監督・脚本・製作・出演・編集 双子をテーマにした白黒のサスペンス。ある出来事をきっかけに歯車が狂い始める人間の心理を描いた。自身の一卵性双生児としての経験をもとに、人間の多面性を描いた意欲作である。 上映歴:徳島および東京・渋谷にて自主上映
- 『Fantasme』(2015) - 監督・脚本・製作・編集 徳島県の山・森・川を舞台に「画家」をテーマとした短編映画。日本百名山のひとつ・剣山や、日本三大秘境の祖谷渓など、徳島の自然を詩的な映像美で描き出した。 上映歴:徳島および東京・渋谷にて自主上映 / 徳島国際短編映画祭2016にて正式上映
- 『オレたち!オーバーオール!! OUR HEARTS! OUR HOMETOWN!!』(2017) - 監督・脚本・製作・出演・編集[1] 東京の広告代理店で働く若手社員という、一見何不自由のない生活を送る主人公が抱く心の違和感と、その解放を描いたハートフルなコメディ。 上映歴:徳島および東京・渋谷にて自主上映 / 徳島国際映画祭2018にて正式上映
- 『鼓動の夏 Heartbeat』(2020) - 監督 コロナ禍によって中止となった阿波踊りを題材にした作品。毎年当然のように存在していた祭りが途絶え、“ぞめきの聞こえない夏”となった2020年。阿波踊りの再開へ願いを込め、チーム『ぞめきのくに』によって制作された。 上映歴:4K・VR徳島映画祭2020にて正式上映
- 『あの頃、あの場所で YURI&HAYATO』(2023) - 監督・脚本・製作・撮影・編集 徳島出身で、東京の大学に通う青年が、幼馴染に伝えられなかった言葉を胸に帰省する物語。徳島の豊かな風景と文化を背景に、ふたりの心が少しずつ重なり合っていく。 上映歴:徳島ニューノーマル映画祭2023にて正式上映 / とくしま4K+NEXT ~4K・VR徳島映画祭~にて正式上映
- 『徳島、夏!アナログへの回帰 Tokushima: An Analog Summer』(2025) - 監督・脚本・製作・撮影・編集 スマホの過剰使用で自分を見失った若者が、夏の徳島で人々や文化に触れながら、心の幸せを取り戻していく。デジタル時代における“アナログな生き方”の価値を問いかける作品である。 上映歴:徳島および東京・渋谷にて自主上映
写真展
- RHS Photo Exhibition #1 ~僕らの美形~(2013年)
- Faces & Places on my Journey(2014年)
- トルコ 心の旅 写真展 ~イスタンブール、カッパドキア~(2023年)
- ポルトガルびより 〜フィルムが写す素朴でやさしい旅の記憶〜(2025年)
プロモーションビデオ(PV)
- 『エール! Cheer for You! ー レーザーシステムでの日々 ー』(2024年)- 撮影・編集
イベント
- 農業インターン in とくしま 〜そこにあったのは こころのふるさと でした〜(2017年)
- 日台交流 古民家ツアー in 徳島(2018年)