清水研作
From Wikipedia, the free encyclopedia
[1] 新潟県新潟市出身。ニューイングランド音楽院および同大学院を経て、ハーバード大学大学院博士課程に特待生として迎えられ、作曲の博士号を取得。1990年ヴィエニアフスキ国際作曲コンクールにて審査員全会一致で第1位を受賞し、国際的な注目を集めた。能楽や茶道をはじめとする日本の伝統文化に深い影響を受け、東洋と西洋、過去と未来の美意識を融合させた独自の音楽世界を創造している。 2024年、清水はホルスト《惑星》組曲に呼応する第8楽章《ボイジャー》を作曲。宇宙探査機へのオマージュとして構想された本作は、七夕の夜に新日本フィルハーモニー交響楽団によって初演され、科学と芸術を結ぶ詩的な響きがホールを満たした。
代表作には、東日本大震災を受けて南西ドイツ・フィルから委嘱された《レクイエム・フォー・フクシマ》(2012)、ウクライナで初演された《トランスミューテーション・フォー・オーケストラ》(2009)、ブレーメン音楽祭で初演された《In to the Deep》(2015)などがある。《泉》《却来》といった作品は、バイエルン放送やドイチュラント・フンクで紹介され、国内外で高く評価されている。
清水はコンピュータ音楽にも力を入れており、1994年には薩摩琵琶と電子音響を融合させたモノオペラ《銀杏散りやまず》を発表。1996年にはフランスのIRCAMに招聘され、先端音楽技術の研鑽を積む。以降も電子音響と伝統楽器の融合を追求し続けている。
ジャンルを越えた創作にも積極的で、キング・クリムゾン、ピンク・フロイドなどのロック作品をオーケストラ編曲(東京フィル)するなど、多様な表現を展開。また、『日本の歌・世界の歌』シリーズでは、名曲を幻想曲風にアレンジ。《Disparate Space-Time II》やアルバム《海》をはじめ、フルート作品の創作・出版にも力を注いでいる。
2025年には、《焔》《After Glow》《隅田川》《ずいずいずっころばし》などの新作が次々と初演を迎える予定。現在、新潟大学教授[2]、中国・チチハル大学及び綏化芸術学院(中国・黒竜江省)客演教授。日本現代音楽協会会員。