渋井清
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西洋美術史を修め浮世絵へ
在学中は、澤木四方吉教授(西洋美術史)や福井利吉郎講師(日本美術史)などの指導を受け、卒業後の1926年には、『元禄古版画集英』第1輯を、続いてで1928年に第2輯を上梓。しかし、浮世絵研究者としての渋井の名を世に知らしめたのは、「ウキヨヱ内史 第1輯」(1932年)および「ウキヨヱ内史 第2輯」(1933年)を著わしたことである[2]。
浮世絵のカタログ・レゾネ構想
戦後の1954年には『れんぼゑづくし初期板画』(アソカ書房刊)、1955年には『浮世絵』(河出書房刊)などを世に出した。とりわけ『ウキヨエ図典 第13(歌麿)』(1964年)は、初期から幕末に至る主要浮世絵師一人一人の作品を一巻に集め、「題名索引」「全題名索引」「板元索引」を付けるカタログ・レゾネであり[3]、広大な計画であった。これが全て完成していれば、その後の浮世絵研究にどれほど益するところがあったろうかと思われた[2]。渋井の研究者としての先見性が評価される計画であったが、図書販売上の理由から歌麿の巻一冊のみが出版されるに止まった。