火渡り
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火渡り(ひわたり)とは、火をつけて燃やした薪炭の上を裸足で歩くことである[1]。
適切に執り行われる限り、火傷を負う危険はない。日本の仏教寺院である高尾山薬王院の火渡り祭では、修験者だけでなく一般人も火渡りに参加できる[1]。忍耐力などの特異な精神力は必要とされないが、十分な知識のないままに行うと危険が伴う。また、熱かったとしても走ると足と炭との接触面積が増え逆に火傷するので危険である。
浄化、豊作祈願、信仰のためなどの儀式として、火渡りは以下のようなときに実施される[2]:
- 日本の仏教(特に修験道)の修行の一環として[1]。
- 一部のスーフィーによって。
- ベトナムのパテン族では、悪魔を払い、豊作を祈る儀式として火踊りの儀式 Nhảy Lửa を行う[3]。
- ギリシャやブルガリアではキリスト教正教会の祝祭期間中の儀式として一部の信者が行っている(Anastenariaの儀式)[4][5]。
- アフリカ生まれのヒンドゥー教徒は重要な宗教的祝祭の一部として火渡りを行う。
- カラハリ砂漠のブッシュマンはカン部族は、部族の始まりから、治癒の儀式として火渡りを行ってきている。
- ヒンズー教の祭りホリカ・ダハンで、僧侶が火を渡る儀式がある。悪魔の保護を受けた人(儀式では人形)が焼死し、善人が生き残ることを示す儀式である[6][7]。
火渡りの運営者の中には、火傷しないためには瞑想や降霊などの超自然的な準備が必要であると説く者もある。
このような儀式が行われる背景として、社会学者はコミュニティを結び付ける共有された感情体験であると推察している[8]。