炭俵
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概要
編者3名はいずれも越後屋の手代で松尾芭蕉晩年の弟子である[2]。森川許六は彼らを「師の恩に依て炭俵の選者の号を蒙り、名をあらはせり」と評している[2]。
上巻は芭蕉・野坡両吟歌仙を巻頭に、服部嵐雪・利牛・野坡の三吟歌仙、孤屋・芭蕉・岱水・利牛の三吟百韻、春夏の諸家発句を収める[2]。下巻は秋冬の諸家発句にはじまり、宝井其角・孤屋の両吟歌仙、天野桃隣・野坡・利牛の三吟歌仙、芭蕉・野坡・孤屋・利牛の四吟歌仙、杉山杉風・孤屋・芭蕉ら13名の連衆による歌仙で終わっている[2]。上下巻の発句の総数は258句[2]。
許六が「炭俵のかるみ」(『俳諧問答』)「炭俵・後猿のかるみ」(『宇陀法師』)と評したように、「かるみ」を形象化した撰集として知られ、芭蕉自身も「別座敷・猿蓑のなりわたりおびたゞしく候」と述べている[2]。芭蕉晩年の俳風「かるみ」の代表的撰集である[1]。子珊編『別座敷』と共に刊行直後から大いに評判を呼んだ[3]。