照明植生
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照明植生(しょうめいしょくせい、ドイツ語: Lampenflora、英語: lampenflora, lamp-flora, lampflora)とは、天然もしくは人工の洞窟内において、設置された照明の周辺に形成される植物(独立栄養生物)の群集のことである[1]。
通常、洞窟の内部は暗黒条件にあり、光合成生物が独立栄養生活を営むに必要な光は得られない。しかし観光資源として整備された洞窟の内部には、来訪者のための照明設備が設置され、照明から供給される光エネルギーによって光合成が可能となるため、照射部付近に植物が繁茂する[2]。この群落が照明植生である。
植生の形成
問題点
照明植生の防除
照明植生の発生を抑制する一つの方法は、洞内の照明を常時点灯するのではなく、訪問者が来たときのみ点灯するように制御することである。照明の位置を周期的に変更することも効果がある。さらに波長を調整したLED照明に変更することで、光合成を抑えたり、あるいは照明からの熱放射が減ることで、照明植生を減退させることができる。このような照明植生のコントロールは、ニュージーランドのワイトモ洞窟などの観光洞を中心に検討されている[7]。
日本では、山口県の秋芳洞などで照明植生の抑制に関する研究が行われている。例えば、従来蛍光灯を用いていた照明設備をLED照明へ変更することで、発熱や光合成に利用される波長域の低減などが可能になると報告されている。特に紫色と黄緑色の LED を組み合わせた緑白色の照明が光合成に不向きであり、照明植生の成長抑制に効果的であるとされる[2][8]。