片恵英
From Wikipedia, the free encyclopedia
1972年、ソウル特別市に生まれる。2000年『ソウル新聞』新春文芸に短編『이슬털기(露払い)』が当選し、文壇デビューした。片の小説は、猟奇的で残酷な描写、不吉で転覆的な想像力で「不快の美学」と言われるほど、読者を不快にさせる特徴がある。デビュー作である『이슬털기(露払い)』で主人公は自分を妊娠させた男がその事実を避けることに腹立ち、死んでしまえと叫ぶが、この呪いは直ぐ実現してしまう。片の初の小説集『아오이가든(あおいガーデン)』は、残酷なイメージで一杯である。裂かれた猫の腹の赤い血や内臓を露骨に描写したり、悪臭漂う巨大ゴミ処理場や、疫病が流行る団地がある都市を描いている。そのような空間で人間は、マンホールに隠れて生活したり、実験室の解剖台に置かれたり、うじがわく死体になって捨てられたりする。二番目の小説集『사육장 쪽으로(飼育場の方に)』では、残酷な描写は減ったが、暗くてグロテスクな雰囲気は変わっていない。片の小説の恐怖は、益々日常に近いものになっているという点で怖さを増している。