アメリカ議会図書館の画像ライブラリに収録されている犬小屋の画像として最古のものは1864年頃の風刺画「The old bull dog on the right track」とされる[3]。また、ホワイトハウス史のウェブサイトでは第23代大統領のベンジャミン・ハリソン(1889-1893)の記事に愛犬ダッシュが犬小屋につながれている画像がある[3]。
イギリスでは2018年動物福祉規則に飼育する犬のスペース等の規定がある[2]。犬舎での保管業の場合、犬舎の各個室は、隙間風が入らないこと、犬が一定の行動をとるのに十分な空間を与えること、犬が横になるために必要な広さの2倍の床面積をとることなどを定めている[2]。特に2018年動物福祉規則の発効日以降に建てられる犬小屋(犬舎での保管業が使用する犬小屋)については床面積が少なくとも1.9平方メートル以上と定められている[2]。
ドイツには犬に関する規則があり、屋外飼育については第4条「屋外飼育に関する要請」や第6条「犬舎での飼育に関する要請」に義務規定がある[2]。また、屋内飼育については第5条「屋内飼育に関する要請」の義務規定があり、人間が使用することを意図していない部屋での屋内飼育の場合、使用可能な床面積を第6条「犬舎での飼育に関する要請」に定める床面積の条件を満たさなければならないとしている[2]。
犬の収容施設又は保護施設の経営、繁殖、販売、一時飼養又は一時預かり、しつけ、訓練及び展示の従事者は、2014年4月3日のアレテの附則(義務規定)に定める飼養施設等の条件を満たさなければならないとしている[2]。
江戸時代に徳川綱吉によって設置された「犬小屋」があるが、大規模なもので、主に個々に犬小屋に入る形態のものとは形状も大きく異なる[3]。近世の日本では狆などが屋内飼いされていたが、その他の犬は基本的に「地域犬」であったとみられている[3]。個々に飼育する犬小屋は江戸時代にはみられず、その傍証として犬小屋の絵図や浮世絵が発見されていないことが挙げられている[3]。
日本で犬小屋が普及するのは幕末開国による洋犬飼育が始まってから広まったとされる[3]。