状況判断
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状況判断は作戦行動を遂行するために必要な各種の分析に基づいて行われる状況を判断することである。状況とはその時点における物事の様子などであるが、この状況判断においては主に戦闘状況を指し、任務判断、地形判断、敵情判断から成る。複数の状況を併せて情勢と言う。作戦指揮官は与えられた任務を達成するために部隊が置かれた軍事的な状況を論理的な推論によって把握しなければならず、この思考法を定型化することは戦術教育を行う上でも意思決定を行う上でも意義のあることである。
この判断に至る過程の思考を分析または研究と言い、このような分析は不完全情報という状況下で行われるために何らかの設想に基づいて進められる場合もある。この設想は不完全な情報を補完するために一時的に仮定される合理的な設定であり、これは情報収集が進展するたびに設想は得られた情報と置き換えられていく。分析を経た後には状況についての判断を行い、その状況判断に基づいて行動方針の決心を下して部隊の指揮を執ることとなる。
重要な着眼点としては不完全な情報資料に基づいて敵の作戦の意図などについて性急に判断しないこと、不適切な憶測や仮定に惑わされず、合理的な思考によってのみ思考を進めること、致命的な見落としがないように網羅的かつ組織的に行うこと、などが挙げられる。
任務判断
状況判断はまず任務判断から始まる。これは与えられた任務の意図や背景を分析してその本意を判断することであり、例えば付与された任務が「支隊として主力を掩護せよ」である場合でも、達成すべき目標は主力の状態、彼我の配置、地形や敵情によって変化しうる。与えられた任務の目的を正確に理解することによって求められている本質的な戦果を認識する。この判断によって部隊の行動方針の方向性を規定し、状況が激変する緊急事態において適当な方針の転換に対処する準備が出来る。