創刊号の発刊の言葉「われわれは出発する」には以下ある。
……不思議なことには、帝国主義者にとって勝利をもって終った闘争が、進歩的インテリにとっても民主主義の勝利をもって終わった闘争なのである。ここでは、帝国主義の勝利と民主主義の勝利とが一致する。彼らは、自分たちが勝手にその政治的無関心を嘆いて来た大衆の政治的昂揚にあらためて感激した後、差し触りのない総括を試み、数々の美しい記憶を抱いて再び研究室へ戻って行った。彼らにとって、安保条約改定阻止闘争は、小さな犠牲と深い陶酔と明るい勝利とによって編まれた思い出の花束となった。
竹内洋によると、「差し触りのない総括を試み、数々の美しい記憶を抱いて再び研究室へ戻って行った」というのは、60年安保条約改定阻止の敗北をもたらした丸山眞男に代表される東京大学法学部教授の「アカデミックな指導部」を指している。