現代詩
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現象学・実存主義に影響を受けた哲学的な内容、性や暴力など近代詩が扱わなかったタブーへの切り込み、日常とかけ離れた特異な言葉遣いによる異化作用、などが特徴的である。
欧米ではウィリアム・バトラー・イェイツやT・S・エリオットらによって創始され、日本では第二次世界大戦以後、盛んになった。その先駆としては、川路柳虹の「塵溜」が例示されることが多い。
詩誌『荒地』を中心に集まった鮎川信夫と田村隆一のほかに、谷川俊太郎、吉岡実、大岡信、吉増剛造などが有名である。
各詩人によって、作風が大きく異なり、共通するものが少ない「分散性」が現代詩の一つの特徴だが、あえて共通要素をとりだすとしたら、私的性が強いことが挙げられる。
近代詩が社会的、共同体的な要素が強かったのに対し、戦争という大量殺戮をへた現代詩では自分にとって社会とは何か、思想とは何かという反省が表面に出、それは俳諧や短歌の写生論と結合して、日常の中に哲学的深みを見出し、それを徹底して自分というプライベートな観点から咀嚼する、という作業が行われる。