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塩化水銀(I)

水銀の塩化物の一つ From Wikipedia, the free encyclopedia

塩化水銀(I)(えんかすいぎん いち、calomel)は、水銀の塩化物の1つ。水銀の塩化物である塩化水銀は2種類あり、もう1つは塩化水銀(II) である。Hg2Cl2 という組成をもち、塩化第一水銀(えんかだいいちすいぎん)、甘汞(かんこう)、カロメルとも言う。水銀原子同士が共有結合により結合しているため HgCl とは表記しない。

概要 物質名, 識別情報 ...
塩化水銀(I)
物質名
識別情報
ECHA InfoCard 100.030.266 ウィキデータを編集
EC番号
  • 233-307-5
RTECS number
  • OV8750000
国連/北米番号 3077
性質
Hg2Cl2
モル質量 472.09 g/mol
外観 白色の固体
密度 7.150 g/cm3
沸点 383 °C (721 °F; 656 K) 昇華
0.2 mg/100 mL
関連する物質
その他の
陰イオン
フッ化水銀(I)
臭化水銀(I)
ヨウ化水銀(I)
その他の
陽イオン
塩化水銀(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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性質

光に当たると塩化水銀(II) と金属水銀に分解する。毒性は塩化水銀(II)よりは弱いが、毒物及び劇物取締法で劇物に指定されている。白色またはやや黄ばんだ白色をしていて水には溶けにくい。

アンモニア水と反応すると黒色に変わる。反応式は次の通りである。

構造

水銀は第12族元素では唯一 M-M 結合を形成する元素で、Cl-Hg-Hg-Clの単位構造をとる。

単位格子の球棒モデル
八面体構造の球棒モデル
単位格子
八面体構造の球棒モデル

Hg-Hgの結合長は253 pmで、Hg-Clの結合長は243 pmである[1]。全体的に水銀原子を中心とした八面体形構造をとり、2番目に近い4個の塩素原子との距離は321 pmである。

用途

かつては化粧品(白粉)や下剤・利尿剤として利用されていた[2]が、水銀中毒の危険があるために現在は使用されていない。塩化水銀(I) は基準電極として利用されることがある。

脚注

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