生存者の階段

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生存者の階段

生存者の階段(せいぞんしゃのかいだん、Survivors' Staircase)は、世界貿易センター(WTC)の元の構造物として唯一地上に残った遺構であり、アメリカ同時多発テロ事件からの生還を象徴する存在である。

もとはヴィジー・ストリート英語版と、ツインタワーの間にあったオースティン・J・トービン・プラザ英語版を結ぶ屋外階段であった[1]。2001年9月11日には、この階段を通って第5世界貿易センタービル(5WTC)などから数百人が避難した。

もともとこの階段は花崗岩コンクリートからできている。37段あり、重さは約175トン、高さは6.7メートルあった。

2008年に移設されたときには、損傷などにより残存部分の重さは65トンになっていた[2][3]。タワー崩壊による瓦礫で16段目と17段目は崩れ、金属製の手すりも破壊されたが、それでもこの階段はWTC跡地で最後まで地上に残っていた元の構造物となった[4]

保存をめぐる論争

アメリカ同時多発テロ事件後、2006年5月11日に全米歴史保存信託によってアメリカで最も絶滅の危機に瀕している場所英語版の一つに指定されて以来、この階段をどう保存するかをめぐって議論が起こった[5]

階段は再開発計画で建設予定だった第2塔(200 Greenwich Street)の敷地に位置しており、開発業者のラリー・シルバースタインと関係機関の間で意見が分かれた。世界貿易センター生存者ネットワークなどの保存団体は、階段の象徴的・歴史的価値を訴えた。2006年には全米歴史保存信託(National Trust for Historic Preservation)によって「アメリカの最も危機に瀕した歴史的場所」の一つとして選ばれた。最終的にロウアー・マンハッタン開発公社(LMDC)が保存を決定したが、その過程では移設費用をめぐって多くの議論があった。

移設と博物館での展示

2008年

2008年3月、階段はクレーンによってベジー・ストリート沿いに約60メートル移動された[6]

そして2010年、建設が進むナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアムの地下に設置された。現在、この階段はツインタワーの鉄骨「トライデント」などとともに、博物館の主要展示物の一つとなっている。

象徴性

脚注

関連項目

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