もともと船は木材で造られ(→船#歴史)、甲板はすべて木製であった。
19世紀から鉄製の船が登場し[3]、その後、炭素との合金である鋼(軟鋼)で船体を作るようになり[3]、甲板は鋼材になった。
ただし、船体が鋼になっても、甲板を鋼材で造った上に木材を貼り詰めることは行われた。木甲板は油分を含み、耐久性に優れ、高級感を演出できるとされ、今でも客船などではよく使用される[4]。また、日本丸や海王丸などの練習船でも、甲板は鋼板の上に木材を貼っており、たとえば練習船日本丸の場合は構造部材としての鋼製甲板の上にチーク材の木甲板を張り詰めている[5]。
軍艦においても、日本海軍の「大和型戦艦」や航空母艦「赤城」、アメリカ海軍の戦艦「アイオワ級戦艦」その他多数の艦にて使われていた例がある。
とはいえ現代では、海洋交通の世界で「本船」と呼ばれる大型船では鋼甲板は一般的であり、タンカーや貨物船の甲板などの他、軍艦の飛行甲板などは鋼甲板である。軍艦では甲板の表面に特定の種類の塗料(滑り止め効果があり、対油性や耐久性もある塗料)を塗る[6]。
一方、小型の船舶に関しては、1960年代からFRP船が大量に生産されるようになった。甲板もFRP製であり、滑り止めの塗装をほどこしてある。ただし高級なセーリングクルーザーの一部は、FRP製の甲板の上に木材(通常チーク材)を貼っている。客船と同様、高級感を演出でき、素足にも感触が良いためという[7]。