目地
建築物や土木構造物において部材間の隙間・継ぎ目
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概要
伝統建築の目地
日本の古い城郭・寺院等の石垣の表面は基本的に石のみによって構成され、目地は隙間のままであることが多い。城壁のような場合、煉瓦等で構造体をつくり、漆喰で仕上げをする。この場合の煉瓦の目地は充填されるが、仕上げで隠れて見えない。日本の伝統的建築物にはそれ以外の目地らしいものは見当たらない。
西洋の組積造(そせきぞう)建築の場合基本的に目地はモルタルなどで充填される。これは、建築物の外壁を石や煉瓦の組積造としたため、風雨が建築物に浸入しないようにするための措置である。
アジアにも組積造の建築物は多数あるが、目地に関しては詳細不明。
南アメリカのインカ帝国の石積みの技術は極めて優秀であり、石の間にほとんど隙間が無かったという。
現代の目地
目地に関しては、外装(建物外部の仕上げ)と内装(建物内部の仕上げ)とで意味合いが異なってくる。
- 外装の場合
- 風雨の浸入を防ぐためにも隙間があってはならない。石・煉瓦・タイルの場合はモルタルを目地とするのが普通だが、経年変形を吸収するために「シーリング」と呼ばれる弾力性のある合成樹脂を充填することが多い。近年、外壁などを2重壁にして外側の目地を充填しないやり方もある[3]。
- 金属・ガラスなど硬質材
- 目地も同様にシーリングを用いる。
- コンクリートの場合
- 目地状の溝を掘りシーリングを充填しておくことで、経年変化で伸縮した際にできる亀裂はシーリング処理された溝の底に誘発される。これを「クラック誘発目地」という[4]。
- コンクリートの熱膨張や地震などの外力を逃がすために、一定単位ごとに切り離して設置する物は「伸縮目地」もしくは「エキスパンションジョイント」という[4][5]。
- モルタル・漆喰など乾燥後硬化し弾力性を持たない材料
- コンクリート同様亀裂を誘発させる目地を設ける。
- 内装の場合
- 風雨のような条件が無いが、躯体は伸縮するためシーリングが併用されることもある。
- 機能的には必要ないが、意匠的な意味で付けられる目地は「化粧目地」という。
