真っ赤な星
2018年の映画
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企画
製作
脚本・演出
井樫は、主人公の感情を台詞だけでなく、風景や身体の動きによって表現することを重視した。脚本執筆当初は物語を中心に構成していたが、視覚的な表現を強化するため、物語の象徴となるパラグライダーを取り入れたとしている。また、登場人物の過酷な状況と対照的に、美しい自然風景を配置することで切なさを強調する演出を意識した[5][6]。
陽と弥生が網戸の穴を眺める場面は、井樫自身の日常の体験を基にしており、普段から作品に取り入れられる出来事を意識しているという[5]。また、弥生と賢吾が車内でキスを交わす場面は、グザヴィエ・ドラン監督の映画『わたしはロランス』へのオマージュとして演出された[7]。
キャスティング
主演の桜井ユキと小松未来はオーディションで選ばれた。井樫は弥生役について、桜井と会った瞬間に「この人だ」と直感し、自身が思い描いていた人物像に近いと感じたことから起用したという。その後、桜井が演じる弥生との対比を重視し、身長差や年齢を考慮した上で、10代らしい未成熟さを持つ陽役として小松を起用した[5][6]。
撮影
撮影では自然風景を積極的に取り入れ、人物の心情を映像で表現することを重視した。また、限られた撮影期間への対応として、夜の場面を昼間に撮影するなどの工夫が行われ、長編映画の制作を通じてペース配分や管理の大使さを痛感したと語っている。[5][6]。
あらすじ
14歳の少女・陽(よう)は、怪我で入院した病院で、看護師の弥生に淡い恋心を抱く。優しく看病される中で「弥生ちゃんが好き」とつぶやいた陽の純粋な想いに、弥生は涙を流す。
退院の日、弥生が昨日辞めたことを知った陽は、やがて、夜の街で彼女が体を売る姿を目撃する。ショックを受けながらも想いを募らせ、家を抜け出そうとした陽は母親の彼氏・雅弘に暴行され、血まみれで弥生の元へたどり着く。弥生は彼女を家に連れ帰り、一時的に同居を始める。
ある夜、2人は天文台に入り、星空の下、お互いの願い事を語り合い、ついに一線を越える。しかし弥生にはパラグライダー仲間の既婚者・賢吾との関係があり、子供を産めない自身の深い傷を抱えていた。
再び娼婦に戻った弥生は、客が陽の母親の彼氏・雅弘であることを知り、陽の母親に真相を突きつける。自身と陽の境遇を重ねた彼女は絶望し、風呂場で倒れている弥生を発見した陽は、懸命に弥生を介抱する。その後、弥生が天文台に籠っているところに陽が駆けつけ「逃げないで。側にいて。好きだよ」と告白する。孤独に震える弥生を抱きしめ、2人は赤く染まる夕日を眺めながら「このまま消えたいね」と言葉を交わす。
キャスト
スタッフ
映画祭
- レインダンス映画祭(2018年)[10]
- KINOTAYO現代日本映画祭(2019年)[11][12]