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磁気偏角

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磁気偏角(英: magnetic declination または magnetic variation)は、真北(北極点)と方位磁針が指す磁北(北磁極、地磁気が示す北)とのずれのことである。単に偏角とも呼ばれる。

磁気偏角の例:この図では方位磁針は真北 Ng に対して正方向 (positive) つまり東側(東偏)を指している。磁針の指す北は Nm(magnetic north)、磁気偏角は δ で示されている。
偏角はこのように場所や年代によって複雑に変化している。

日本における磁気偏角

日本での磁気偏角の値は、ほぼ −4〜−11 度である[1]。負の数であるから、真北よりも磁北のほうが西にずれている(西偏という)。本州全域ではほぼ −8 度であり、沖縄県の石垣島では約 −5 度、北海道の大部分では約 −10 度である[1]。

世界の磁気偏角

磁気偏角は場所によっても時間経過によっても変化する。たとえば、旅行者が米国東海岸を縦断すると、偏角はメイン州の西16度からフロリダ州の6度、ルイジアナ州の0度、テキサス州の東4度まで変化する。英国ロンドンの偏角は西1度(2014年)だったが、2020年初頭にはゼロになった。[2][3]遠隔地の磁気偏角の測定報告は17世紀に一般的になり、エドモンド・ハレーは1700年に大西洋の偏角の地図を作成した。 [4]

ほとんどの地域では、空間的な変動は地球深部における流れの不規則性を反映している。一部の地域では、地殻中の鉄鉱石や磁鉄鉱の堆積物が偏角に大きく寄与している可能性がある。同様に、これらの流れの長期的な変化は、地球上の同じ地点における磁場強度と方向の緩やかな変化をもたらす。

磁気偏角を示すために偏角マップ上に描かれた水準曲線。符号付きの度数で記述される。各曲線は等角線である。
IGRF, 2005
NIMA 磁気分布図 2000

ある地域における磁気偏角は、 測定場所にもよるが、時間の経過とともにゆっくりと変化する可能性が高く、100年ごとに2~2.5度程度しか変化しない場合もある。ケベック州イヴジヴィクのように極に近い場所では、偏角は3年ごとに1度変化する可能性がある。これはほとんどの旅行者にとっては取るに足らない変化かもしれないが、古い海図や古い土地登記簿に記載されている方位 (メテ)を用いて場所を正確に特定しようとする場合には重要となる可能性がある。

磁気偏角の測定

アンティークの傾角計

地磁気は、地球核の対流などの要因で長い期間をかけて変化している。そのため、継続的に学者たちによって測定され、測定されたデータは、アメリカ地質調査所、国土地理院[1]などで公開されている。

磁気嵐の影響で極付近では30°、中緯度では約2°の誤差が出る場合がある[5]

測定方法

天測により、ほぼ正確に真北がわかるので、そこから磁針のずれを見ればよい。この測定に使われる器具は、傾角計 (declinometer) と呼ばれる。

磁気偏角以外の磁針のずれ

磁気偏角以外でも、磁針にずれが生じる例がある。

  • 磁気異常(Magnetic anomaly)- 地中の磁鉄鉱、鉄の鉱床などの影響も受ける可能性がある。
  • 自差(Magnetic deviation)- 船や飛行機は、大気や海などの摩擦によって磁気を帯び、方角を示すコンパスを狂わせる。この狂いを自差と呼ぶ。
  • 磁気伏角(Magnetic dip) - 地磁気の3要素のひとつで、磁針が下側を指す角度。

出典

参考文献

関連項目

外部リンク

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