神の杖
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歴史
概要
核兵器に代わる戦略兵器として計画されている兵器で、タングステンやチタン、ウランからなる全長6.1メートル、直径30センチメートル、重量100キログラムの金属棒に小型推進ロケットを取り付け、高度1,000キロメートルの低軌道上に配備された宇宙プラットホームから発射し、地上へ投下するというもの[3]。極めて大規模であるが、一種の運動エネルギー弾であると言える。落下中の速度は時速約11,600キロメートル(約マッハ9.5)に達し、激突による破壊力は核爆弾に匹敵するだけではなく、地下数百メートルにある目標を破壊可能だとされている[6]。
金属棒の誘導は他の衛星によって行われ、地球全域を攻撃することが可能。また、即応性や命中率も高いばかりか、電磁波を放出しないことから探知することが難しく[6]、迎撃は極めて困難とされている[4]。
柳田理科雄は、寸法通りの金属棒だと重量はタングステンで8.3トン、チタンで2トンにもなるうえ、100キログラムの物体が時速11,600キロメートルで落下しても威力は広島型原爆の12万分の1にしかならないなどとして、神の杖の存在に否定的な見解を示している[6]。また、米国科学者連盟のジョン・E・パイクは、金属棒が大気の断熱圧縮によって融解することを指摘している[7]。また、X-43は航空機としてマッハ9.68を達成しており、運動エネルギーは質量と速度にのみ依存するため、地上でこの速度を達成できるのであれば、わざわざ宇宙へ持っていく必要性がない。また先述のように、1.5トン程度のX-43が核兵器並みの運動エネルギーを持っているわけでもない。
このような兵器を使用するには宇宙で静止しなければ神の杖で発射される金属棒が遠心力によってスペースデブリになってしまう、発射するには最低でも第一宇宙速度(時速約2万8,800キロメートル)以上を打ち消す必要があり、これを打ち消すのは現代技術では不可能であることから、もし作られたとしてもそもそもの発射が不可能である。
