神はわがやぐら
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『神はわがやぐら』は、ルーテル派とプロテスタントの伝統において最も歌われる愛唱歌の一つである。これは「宗教改革の戦いの讃美歌」と呼ばれ、宗教改革者たちをよく助けた。
この讃美歌について4つの話が伝わっている。
- ハインリヒ・ハイネは、1521年4月16日ヴォルムス国会の時に歌われたとする。
- シュナイダーは、1527年8月16日に処刑されたプロテスタント殉教者でルターの友人、レーオンハルトカイザーの記念とする。
- Jean-Henri Merle d'Aubignéは、1530年のアウクスブルク信仰告白の時に歌われたとする。
- ルーテル派の君主たちが1529年の第2回シュパイアー帝国議会でカール5世に抗議(プロテスト)した時のものであるとする。
現存する讃美歌集では1531年の収録がもっとも古いが、1529年、1528年の讃美歌集にも収録されていたと考えられている。伝承では三十年戦争時に、スウェーデン王グスタフ2世アドルフが歌ったという。讃美歌は1536年すでにスウェーデン語に訳されていた。最初の英訳は1539年、Myles Coverdaleの手による。
また、日本ルーテル・アワー製作のラジオ伝道番組「ルーテル・アワー」、「この人を見よ」のオープニングテーマとしても使用された。
旋律
編曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータ80番『われらが神は堅き砦』を始め、多くの作曲家によって編曲された。ヨハン・ゼバスティアン・バッハの4声コラール集(Choralgesänge、BWV302、BWV303)にも収録される。フェリックス・メンデルスゾーンは、交響曲第5番『宗教改革』のフィナーレに使った。また、マックス・レーガーもこのコラール旋律にもとづいたオルガン・コラール変奏曲を書いている(作品27)。ジャコモ・マイアベーアは、オペラ『ユグノー教徒』(1836年)に使った。リヒャルト・ワーグナーは、『皇帝行進曲』(Kaisermarsch)のモチーフとして使った。
聖句
所収
- 讃美歌 (1954年版) 267番
- 聖歌 233番
- 聖歌 (総合版) 202番
- 讃美歌21 377番
- 新聖歌 280番
- 教会讃美歌 450番
- 日本聖公会聖歌集 453番
原語のドイツ語テキスト
現代ドイツ語とは異なるところがある。冒頭一語目の不定冠詞 ein からして、現代語では後ろの Burg が女性名詞であることに呼応して eine となるところである。
Ein feste Burg ist unser Gott,
ein gute Wehr und Waffen.
Er hilft uns frei aus aller Not,
die uns jetzt hat betroffen.
Der alt böse Feind
mit Ernst er’s jetzt meint,
groß Macht und viel List
sein grausam Rüstung ist,
auf Erd ist nicht seinsgleichen.
Mit unsrer Macht ist nichts getan,
wir sind gar bald verloren;
es streit’ für uns der rechte Mann,
den Gott hat selbst erkoren.
Fragst du, wer der ist?
Er heißt Jesus Christ,
der Herr Zebaoth,
und ist kein andrer Gott,
das Feld muss er behalten.
Und wenn die Welt voll Teufel wär
und wollt uns gar verschlingen,
so fürchten wir uns nicht so sehr,
es soll uns doch gelingen.
Der Fürst dieser Welt,
wie sau’r er sich stellt,
tut er uns doch nicht;
das macht, er ist gericht’:
ein Wörtlein kann ihn fällen.
Das Wort sie sollen lassen stahn
und kein’ Dank dazu haben;
er ist bei uns wohl auf dem Plan
mit seinem Geist und Gaben.
Nehmen sie den Leib,
Gut, Ehr, Kind und Weib:
lass fahren dahin,
sie haben’s kein’ Gewinn,
das Reich muss uns doch bleiben.

