神君
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歴史上、特筆すべき活躍をした人物などは、人物神として信仰され神格化された。神君は、その中でも君主の地位にあった人物に送られる。ただし王権神授説により多くの文明の王族は、神と何らかの結び付きを持っていた。例えば古代エジプトのファラオは、「ホルスの地上での姿」と考えられた。このため王族をわざわざ神君と呼ぶ必要性がないため、この称号を受ける人物は、王族以外に限られた。これは、いわば英雄の権威付けのためになされた習慣である。しかし文明によっては、神と人間の扱いを明確に分けている場合があった。例えば古代ギリシアや古代オリエントでは、神と人間は、明確に区別された。特にユダヤ教、キリスト教、イスラム教圏の一神教では、どんな英雄も神格化されることはなく崇拝や信仰の対象として奉られること自体あり得なかった。
そのため神君という呼称は、人間を神と同列に扱い神格化する風習を持つ多神教が信仰されるごく一部の文明に限られた。