神鉄エンタープライズの関連会社として建設業を手掛けてきた神鉄建設工業では、1989年(平成元年)2月28日に特定建設業への変更が許可され[2]、建設6業種にわたって設計から施工・監理に至るまで一貫して自社で行える総合ゼネコンとなった[2]。また、神鉄エンタープライズや神鉄住宅販売が分譲する北鈴蘭台住宅地内に初の自社マンションブランド「ベラジュール」が誕生したほか、神戸電鉄と共同開発を行っていた百合が丘第3次住宅地が、神鉄グループの北神急行電鉄開業によって活況を呈し始めていた[2]。ときあたかもバブル景気で、神鉄グループ各社から大型の受注契約も舞い込んでおり、社業発展を期して本格的な本社ビルを建設する計画が持ち上がった[2]。
1989年(平成元年)9月1日、橋本八三社長(当時)および神鉄グループ総帥の中田大三らの出席により着工式が執り行われた[2]。本ビルの特徴はプレストレストコンクリート構造の採用によって大規模な無柱空間を演出したことで[2]、地下1階・地上7階建ての延床面積2,806.9㎡[2]。ビル内には社員食堂や喫茶室、和室、庭園などが設けられた[2]。
1990年(平成2年)11月29日、約1年2ヶ月の歳月を費やし「神鉄建設工業ビル」は竣工した[2]。同時に近隣にある神鉄観光の湊川営業所も街美装化の観点から外装のリニューアルが行われた[2]。完工翌日の11月30日にはビルオープンのテープカットと、神鉄グループ各社首脳陣および建設業界首脳陣による披露パーティーが開催された[2]。1階 - 4階には、神鉄建設工業の子会社と、神鉄設計・阪急電気工事・八千代電設・清田軌道工業・西松建設といった建設関係企業が入居し、4階の一部と5 - 7階に神鉄建設工業が入居した[2]。
1998年(平成10年)に神鉄建設工業が神鉄建設に社名変更し「神鉄建設ビル」となっていたが、会社自体の活動休止や2004年(平成16年)7月20日より神戸電鉄の本社が本ビルに移転したことにより「神鉄本社ビル」に名称変更された。
ビル管理は系列会社の神鉄コミュニティサービスが行っている。