福嶋健二

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福嶋 健二(ふくしま けんじ、1975年 - )は、日本理論物理学者学位は、博士(理学)東京大学・2002年)[2]東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授・東京大学知の物理学研究センター教授。

カイラル磁気効果の発見・ポリアコフループNJLモデルの提案・量子色力学の相図研究などに業績がある[3]。第27回西宮湯川記念賞・第14回湯川記念財団・木村利栄理論物理学賞を受賞した。

カイラル磁気効果

カイラル磁気効果の発見者の一人として国際的に有名である[4]

相対論的重イオン衝突実験の初期には、磁場とカイラリティーの揺らぎが生成される。 福嶋博士は、Dmitri Kharzeev, Larry McLerran, Herman Warringaとともに、カイラル磁気効果(Chiral Magnetic Effect)として知られる効果の発見・確立に重要な寄与を行った[4]。 この効果は、量子異常によって、カイラリティ不均衡の存在下で磁場と平行に電流が誘起されるものである。 この成果により、カイラル磁気効果は、素粒子物理学物性物理学宇宙物理学に応用され、論文は1800を超える文献に引用されてきた[3]。 その後もカイラル磁気効果および場の量子論を用いた原子核理論の研究で活躍し、当該分野をリードする国際的に著名な理論物理学者と評価されている[4]

量子色力学物質の相構造の理論的研究

量子色力学物質の相構造の理論的研究に業績がある[5]

ハドロンは、クォークとそれを結び付けるグルーオンという素粒子からできている。 常温・常密度では、クォークはハドロン中に閉じ込められている一方、最近の加速器実験から、非常な高温・高密度では、クォークが閉じ込めから解放されることがわかってきた。 このような相転移の研究は、量子色力学の中心課題の一つである。 福嶋博士は、この分野において、独創的なアイディアをいくつも提案して世界をリードする研究を進めてきたと評価されている[5]。 福嶋博士は、南部陽一郎によるクォークの質量生成機構に、新たに閉じ込めを取り入れたモデルを提案・解析した。 その結果、質量生成の相転移閉じ込めが協調して起き得ることを明らかにするとともに、量子色力学相図を解析する一般的な枠組みを与えた。 この成果は、初期宇宙高密度天体中での量子色力学物質の多彩な相構造を理解するうえで画期的な成果であると評価されている[5]

略歴

受賞歴

脚注

外部リンク

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