笑い死に
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前近代の事例
- 紀元前3世紀の古代ギリシアのストア派の哲学者クリュシッポスは、ロバが自分のイチジクを食べてしまったのを見て、「このロバにぶどう酒を与えてくれ。イチジクを飲み込んでしまえるようにな」と冗談を飛ばし、自らのジョークに笑いすぎて死んでしまったと伝えられている[8][9]。
- アラゴン王マルティン1世は、消化不良にコントロールできない笑いが重なって、1410年に死亡した。
- 1556年に没したイタリア・ルネサンス期の作家ピエトロ・アレティーノは、「笑い過ぎて窒息死した」と言われている[10]。
- ビルマ・タウングー王朝のナンダ・バイン王は1599年に「訪れたイタリア人商人からヴェネツィア共和国は王のいない自由な国だと聞かされて、笑い死にした」[11]とされている(実際には、退位後の1600年に暗殺されている)。
- 1660年、スコットランドの貴族で、博学者であり、フランソワ・ラブレーの作品を最初に英訳した人物であるトマス・アーカートは、チャールズ2世が王位に就いたと聞いて、笑い死にしたと言われている[12][13]。
現代の事例
- 1975年3月24日、イングランド、ノーフォークのキングズ・リンに住んでいた50歳の煉瓦職人アレックス・ミッチェルは、テレビ番組『The Goodies』の「Kung Fu Kapers」のエピソードで、キルト姿のスコットランド人が、バグパイプを武器に、悪者のブラック・プディング(豚の血のソーセージ)と戦うところを見ていて、笑いながら死んでしまった。25分間にわたって笑い続けたミッチェルは、最後にはソファの上でぐったりとなり、心不全で死亡した。彼の未亡人は、後にこの番組に手紙を送り、ミッチェル氏の人生の最期の瞬間をこれほど楽しいものにしたことへの感謝を伝えた[14]。
- 1989年、デンマークの聴覚学者オレ・ベンツェンは、コメディ映画『ワンダとダイヤと優しい奴ら』を観て、笑いながら死んだ。心停止にいたる直前には、心拍数は1分間に250 - 500回に達したと推測されている[15]。
- 2003年、ダムノエン・サエン=ウムという52歳のタイのアイスクリーム売りが、寝ている間に笑いながら死んでしまったと報じられた。妻は夫を起こそうとしたが果たせず、夫は寝たまま2分間笑い続けた末に、息を引き取ったという。この男性は、心不全か窒息によって死んだものと思われる[14]。
