笑顔〜15年目の嘘〜
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1994年、函館の町で2つの出来事が起きた。
ひとつは稲葉家。娘の理子が拡張型心筋症という病気だったが、父親の秀夫がボランティアなどの協力を得て募金を集め、海外の移植手術を受けることができて理子は一命をとりとめた。
もうひとつは建山家。父親の勇造が自宅で殺害され、息子の義久が容疑者として逮捕された。義久は殺害を否定したが最高裁の判決も上告が棄却され、死刑確定となった。義久の妹の友美が残された。
15年が経ち、両家の人々はそれぞれの人生を歩いていた。そして同時に、建山勇造殺害事件の時効も近づいていた。ところが、ある事から、止まっていた事件の歯車が大きく回り始めた。