管楽セレナード (ドヴォルザーク)
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セレナード ニ短調 作品44(B77)は、アントニン・ドヴォルザークが遺した2曲のセレナードのうちの1曲。
『セレナード ホ長調(弦楽セレナード)』作品22(1875年)の3年後、『スラヴ舞曲』第1集などと同時期の1878年1月4日から18日にかけて作曲された[1]。1879年春にジムロック社から出版され、ドヴォルザークの評価に貢献した批評家のルイス・エーレルトに献呈されている[2]。
弦楽合奏のために書かれた作品22との区別や管楽器主体の楽器編成のため、本作は『管楽セレナード』とも呼ばれるが、編成にはチェロやコントラバスといった低音の弦楽器も含まれる。この編成や形式は、1877年末にウィーンで聴いたモーツァルトのセレナード『グラン・パルティータ』に触発されたとされる[3][2]。
初演は1878年11月17日、プラハで催された自作発表のコンサートで、ドヴォルザークが指揮する仮劇場管弦楽団のメンバーにより行われた[1]。作品は初演時から好評を博し、楽譜を入手したブラームスは高く評価してこの時点でのドヴォルザークの「おそらく最良の作品」と評した。ドヴォルザーク自身も後年までこの作品を好んでおり、1892年にアメリカに発つ際の送別演奏会でも冒頭に取り上げられた[2]。
楽器編成
楽曲構成
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第3楽章・第4楽章 Kris Stroobants指揮 't Muziek Frascatiによる演奏。Frascati Symphonic公式YouTube。 |
4楽章からなる。全曲で約24分。
第1楽章の「行進曲風」な主題は、古典派の時代の実用的なセレナードを思わせる[5]。第2楽章は「メヌエット」と題されてはいるが、ボヘミアの民俗舞曲のソウセツカーが取り入れられており、さらにトリオではフリアントも用いられる[3]。
『グラン・パルティータ』のアダージョに似た[2]夜想曲風の第3楽章を経て、第4楽章はスコチナー風のリズムによる快活なフィナーレで、自由なロンド風の形式をとり、終盤に第1楽章の主題が回帰する[5]。