節鉞 From Wikipedia, the free encyclopedia 節鉞(せつえつ)は、中国・唐末から宋初にかけて節度使に与えられた最高権威の象徴物。旄節(毛飾りのついた旗)と儀礼用大斧(鉞)の二つを一組で指す。[1] 唐代後期に節度使が軍政両権を握るようになると、皇帝から下賜される旄節と鉞は「皇帝の代行者」たる証として極めて重要な意味を持った。旌節を授けられた節度使は、事実上の独立君主に準じる権力を行使できた。[1] 北宋建国後も形式上は存続したが、趙匡胤(宋太祖)は杯酒釈兵権によって実戦部隊を中央に収奪したため、実質的な軍事権は失われた。しかし「節鉞を賜う」ことは 皇帝からの最終的な信任 功臣に対する最高の名誉 家門の永続的栄華を保証する証 とされ、極めて重い政治的意味を残した。[2][3] 象徴的意義 宋代以降、節鉞は実戦道具ではなく「皇帝の信任の証」へと完全に変質した。元・明・清でも儀礼的に存続したが、実質的権力は伴わなくなった。[3] 脚注 1 2 脱脱(トクト)等 撰 (1977). 宋史. 巻250–258 列伝第9–17(功臣伝). 中華書局 ↑ 李燾 (2004). 続資治通鑑長編. 巻2 建隆二年七月条(杯酒釈兵権). 中華書局 1 2 王曾瑜 (2011). 宋朝兵制初探 (増訂版 ed.). 中華書局. pp. 45-52 参考文献 脱脱(トクト)等 撰 (1977). 宋史. 巻250–258 列伝第9–17(功臣伝). 中華書局 李燾 (2004). 続資治通鑑長編. 巻2 建隆二年七月条(杯酒釈兵権). 中華書局. ISBN 978-7-101-04215-3 王曾瑜 (2011). 宋朝兵制初探 (増訂版 ed.). 中華書局 Related Articles