紫雲石硯

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紫雲石硯(しうんせきすずり)は、岩手県一関市東山町で産出される紫雲石を素材として作製されたである。小豆色から淡紫色の地肌を持ち、雲状の斑紋が現れることが特徴で、古くから書道家に高く評価されてきた伝統工芸品である[1]

紫雲石硯に用いられる紫雲石は、古生代の海底火山活動に由来する輝緑凝灰岩で、薄い紙状の層が重なっているが容易には剥離しないため、硯材として適している。石質は緻密で鋒鋩(ほうぼう)が優れており、墨のおりが良く、暖かみのある墨色が得られるとされる[2][3]

産地

主な産地は岩手県一関市東山町田河津字夏山で、この地域の山地には淡紫色の粘板岩が広く分布している[4]

歴史

紫雲石硯の歴史は古く、平泉藤原氏の時代(12世紀)にはすでに生産されていたと伝えられる[1][2]

江戸時代には仙台藩によって「お留め山」とされ、勝手な採掘が禁じられた時代もあった。

近代以降、機械彫り硯や筆記具の普及により手彫りの需要は減少したが、書家からの支持は根強く、現在も製作が続けられている。

特徴

製作

脚注

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