経験主義の二つのドグマ
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背景
クワインがハーバード大学の講師を務めていた1940年、彼は同僚であるカルナップらとともに研究会を定期的に開いていた。研究会でカルナップの著書『意味論序説』(Introduction to Semantics)の草稿を検討することになった際、クワインは分析命題に対する疑念を表明した。このことがきっかけとなり、分析命題をめぐる論争が数回に渡って続けられた[4]。分析命題に関するカルナップの立場は「規約による真理」または「規約主義」(英語版)と呼ばれるものである。規約主義は、ルイス・キャロルの対話篇『亀がアキレスに言ったこと』で指摘された無限後退の問題を抱えており、クワインの疑念もこれに関連するものであった[5]。