総トリハロメタン
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総トリハロメタン(そうトリハロメタン)とは、2016年現在の日本で用いられている水質基準の1つであり、トリハロメタンのうちのトリクロロメタン(慣用名、クロロホルム)、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、トリブロモメタン(慣用名、ブロモホルム)の4種類の総称である。すなわち、トリハロメタンの中で分子中に含まれるハロゲンが、塩素または臭素であるもの全てである。「総」と付くものの、トリハロメタンの全てが含まれているわけではない。
消毒に伴うトリハロメタンの生成
主に、植物が腐敗した際に発生する有機物の一群であるフミン質を含む水に対して、塩素消毒を行うことによってトリクロロメタンが非意図的に生成する [1] [2] 。 さらに、水には臭素も含まれるために、塩素消毒を行うと通常は、トリクロロメタンの他に、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、トリブロモメタンといった、他のトリハロメタンも非意図的に発生する。
なお、トリハロメタン生成能と言って、その水を塩素消毒した時にどの程度のトリハロメタンが発生するかを予測するための指標が存在する。具体的には、塩素消毒する前の水を、20℃、pH 7.0にして、24時間塩素処理を行ったことによって生成したトリハロメタンの量が「トリハロメタン生成能」である。これを求めることによって、水道水にどの程度の濃度のトリハロメタンが含まれるかを予測することが可能である [3] 。
他の水質関係指標との関係
既述の通り、水道水中のトリハロメタンは、主にフミン質を含む水に対して塩素消毒を行った時に生ずる。この水の塩素消毒によって発生するトリハロメタンの量は、水質汚濁の指標として用いられている、過マンガン酸カリウムを用いて計測したCODの値との間に、正の相関関係があることが知られている [3] 。 同様に、水の塩素消毒によって発生するトリハロメタンの量は、やはり水質汚濁の指標として用いられている、総有機炭素量(TOC)の値とも正の相関関係がある [3] 。