緑の炎
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| 緑の炎 | |
|---|---|
| ジャンル | 少女漫画 恋愛漫画 ホラー漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 岸裕子 |
| 出版社 | 秋田書店 |
| 掲載誌 | サスペリア 1987年10月号 |
| レーベル | サンコミックス・ストロベリーシリーズ(朝日ソノラマ) |
| 発表期間 | 1987年 |
| その他 | 40ページ |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画 |
| ポータル | 漫画 |
『緑の炎』(みどりのほのお)は岸裕子の日本の漫画作品。およびそれを含む作品集。表題作はサスペリア(秋田書店)1987年10月号に掲載された。
この時期、様々な雑誌に作品を発表することにより、岸裕子の作品内容の幅は広がっており、この単行本(朝日ソノラマ版)に収められたものに限っても、コメディーもあれば怪奇シリアス物もあり、西洋を舞台にした作品もあれば、日本を舞台にしたものも見られ、バラエティー色が豊かになってきている。作者自信も雑誌ごとの描き分けは意識していたようである[1]。表題作はホラー雑誌向けに描かれたもので、『金と銀』・『銀のジーク』でも描かれている、霊魂の憑依と呪いを題材とした作品である。
ジェシカは孤児出身のヘンリィと相思相愛の間柄にあり、父親の会社で重要なポストを務め、会社の発展に大きく貢献している彼と間もなく結婚することになっていた。しかし、ヘンリィの女友達のゾーイは二人の結婚を表面上は祝福しつつ、複雑な気持ちで眺めていた。彼女はジェシカが結婚式ではめるという、ヘンリィの持ち物であるエメラルドを加工した指輪を見て、かつてともに過ごし、今は故人となった幼馴染みのマリーンのことを思い出す。彼女のことで負い目のあるらしいヘンリィはその宝石を見て、暗澹たる気持ちに陥るが、ゾーイはすべてを事故として忘れなさいと忠告する。
結婚式でくだんのエメラルドの指輪をはめたジェシカは式の途中で倒れ、そして彼女は何かに操られるようにして、ヘンリィを拒絶し、その後、襲い始める。
登場人物
- ヘンリィ・ナッシュ
- 主人公。34歳。施設育ちで、ジェシカの父親の引き取られて育つ。ジェシカの父親の会社を発展させるのに大きく貢献した。ゾーイとは幼馴染み。
- ジェシカ
- 物語のヒロイン。ヘンリィより16歳年下。天真爛漫な性格だが、自分がゾーイほど美人ではないことにコンプレックスを抱いている。年の差を理由に結婚をためらうヘンリィに、亡き母親は父親よりも20歳離れており、それでも幸せだったから、問題はないと言う。ヘンリィの所有物であるエメラルドの宝石を欲しがり、ゾーイに指輪として加工して貰うが、その指輪をはめた途端に気絶し、宝石の中に宿るマリーンの霊魂に支配され、ヘンリィを拒絶するようになる。実は養女なのだが、本人はそのことを知らされていない。
- ゾーイ
- ヘンリィの幼馴染みで、ジェシカのいとこに当る。ジュエリーデザイナー。ヘンリィに20年以上片思いをしており、表面上は二人を祝福する態度を見せつつ、ヘンリィにキスをしたり、何かとジェシカの誤解を招くような行動をとる。指輪に加工するエメラルドが、幼馴染みのマリーンの形見だと気づく。
- マリーン
- ヘンリィのエメラルドの元の持ち主で故人。宝石の中には孤独な女性が住み着いていて、誰かの魂を引きずり込もうとしていると母親より教えられてきている。レイプされ、18年前に14歳で死亡する。