脳浮腫

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脳浮腫(のうふしゅ、: cerebral edema: Hirnödem)は、実質内に異常な水分貯留を生じ、脳容積が増大した状態である。脳腫脹: brain swelling: Hirnschwellung)も同義である。

脳浮腫は脳腫瘍脳血管障害頭部外傷感染など、頭蓋内病変に起因する。また、呼吸障害や各種中毒代謝障害など、頭蓋外病変によって起こることもある。

脳浮腫の機序については古くから研究され、1967年、Klatzoは、血液脳関門が障害されて血管透過性が高まり、血清タンパクの漏出により水分が主として細胞外腔に溜まる vasogenic edema と、代謝異常により細胞膜イオンの出入りが障害され、主として細胞内に水分が溜まる cytotoxic edema の2つの型を提唱した。この考え方は現代に受け継がれているが、臨床的にはこの2つの型の明確な区別は非常に困難である。

脳浮腫においては、頭蓋腔が閉鎖腔であるために頭蓋内圧亢進と密接に関係することに特殊性がある。脳浮腫による異常な水分貯留は脳組織圧、頭蓋内圧を上昇させ、これが脳血流低下による脳低酸素状態を引き起こし、さらに脳浮腫を増悪させる悪循環を招く。したがって、脳浮腫を処置しなければ頭蓋内圧亢進を来し、さらに脳ヘルニアを起こし、死の転帰をとることも多い。

治療にはステロイド療法やグリセロールマンニトールなどの高張液療法が行われるが、原因疾患の内科的、外科的治療が重要である。場合によっては緊急開頭手術によって頭蓋骨の一部を取り外し、圧力を逃がすこともある。

原因

関連項目

参考文献

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