自発的パラメトリック下方変換
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自発的パラメトリック下方変換(じはつてきパラメトリックかほうへんかん、Spontaneous parametric down-conversion、SPDC、パラメトリック蛍光、またはパラメトリック散乱とも)は量子光学における重要な過程であり、特にエンタングルされた光子対や単一光子の源として使われる。

非線形結晶は光子ビームをエネルギー保存則及び運動量保存則に従って光子対に分割するために使用される。この光子対は元の光子と結晶格子のエネルギーや運動量と等しい結合エネルギーとモーメントを有し、周波数領域で位相整合され、相関する偏光を持つ。結晶の状態はこの過程によっては変化しない。光子が同じ偏光を共有する場合はタイプI相関とみなされ、垂直な偏光を有する場合はタイプIIとみなされる。連続する光子のセット間に偏光相関はない[1]。
SPDCの変換効率は普通は非常に弱く、 導波路中のPPLNに来る入射光子10^6につき4対というオーダーである[2]。しかし、対の半分(signal)が検出されたら必ずそのパートナー(idler)が存在することが知られている。タイプIの下方変換機の出力は偶数の光子数項のみを含むスクイーズド圧搾である。タイプIIの下方変換機の出力は2モードのスクイーズド圧搾である。
例

一般的に使用されているSPDC装置の設計においては、「ポンプ」ビームと呼ばれる強いレーザービームがBBO(β-メタホウ酸バリウム)結晶に向けられる。ほとんどの光子は結晶をまっすぐ進み続ける。しかし時おりいくつかの光子はタイプII偏光相関を伴う自発的な下方変換を受け、結果として生じた相関光子対は軸がポンプビームに対して対称に位置した2つの円錐内におさまるように拘束された軌道を有する。また、運動量保存により2つの光子はポンプビームに対して常に対称的に円錐内に位置する。重要なことには、光子対の軌道が円錐が交差する2つの線に同時に存在することがあるということである。これにより、偏光が垂直である光子対がもつれる[3][4]:205。
他に使われる結晶としてKDP(リン酸二水素カリウム)があり、両方の光子が同じ偏光を有するタイプI下方変換で主に使われる[5]。