英国国民(海外)旅券

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交付開始 1987年7月1日(BN(O)旅券の発行開始)
目的 身分証明、海外渡航
英国国民(海外)旅券
2025年12月以降に発行された現行のパスポート(シリーズD)の表紙(全ての英国旅券共通)
種類 パスポート
交付者 イギリスの旗 イギリス
旅券局英語版
—CSRO(ジブラルタル
王室属領
海外領土
交付開始 1987年7月1日(BN(O)旅券の発行開始)
目的 身分証明、海外渡航
有効地域 世界各国(渡航目的による)(香港・澳門・中国本土以外)
受給資格要件 イギリス国民 (海外)(BN(O))として登録済みの者
有効期間 成人: 10年
未成年: 5年
手数料

成人(16歳以上)[1]
標準(32ページ): £86
頻繁旅行者用(50ページ): £96

未成年(16歳未満)
標準(32ページ): £56
頻繁旅行者用(50ページ): £66

上記料金は、イギリス国外からの申請の場合です。
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英国国民(海外)旅券(えいこくこくみん〈かいがい〉りょけん、英語: British National (Overseas) passport、通称:BN(O)パスポート)は、イギリス政府によって発行される旅券の一種であり、「イギリス国民 (海外)」(British National (Overseas)、略称:BN(O))として登録された人物に限り所持が認められている。発行はイギリス旅券局(HM Passport Office)が管轄する。[2]

この旅券は、香港1997年中華人民共和国へ返還される前のイギリス領香港において、現地のイギリス海外領土市民(BDTC)に対し、希望者に限ってBN(O)として登録する道を開いた上で発行されたものである。BN(O)の地位および旅券は自動的には付与されず、1985年から1997年までの期間中に本人が申請・登録を行った場合にのみ取得可能である。[3][4]

BN(O)旅券は、イギリス市民の旅券(British Citizen passport)と外見上はほとんど同一であり、2020年3月以降は「青色カバーの新デザイン」(シリーズC)が共通で使用されている。ただし、旅券内の国籍表示および所持者の権利には相違がある。[5]

英国国民(海外、以下 BN(O))の制度は、1986年施行の Hong Kong (British Nationality) Order 1986(実施は1987年7月1日)により創設されました。これにより、旧英国属地市民(BDTC)で香港との結びつきがある者は、1987年7月1日以降に申請・登録することで BN(O)身分および BN(O)旅券を得る資格を獲得しました。ただし、1997年7月1日返還を前に、申請期間は1997年6月末までで、1997年初めに生まれた子どもは同年内に登録可能だった点に留意が必要です。

BDTC であった香港住民のおよそ 340 万人のうち、約 270 万件の BN(O)登録・旅券が発給されたと見積もられています。登録は本人による申請が必須であり、BN(O)身分は世襲されず、自動付与されるものではありません。[6]

返還後、BN(O)を申請しなかった元 BDTC は BDTC 身分を喪失し、他国籍を持たなければ英国海外市民(British Overseas citizen, BOC)資格に移行しました。

1990年6月1日には ICAO 準拠の機械読み取り式旅券が導入され、BN(O)旅券もその対象となりました。2006年に生物情報(電子チップ)付き旅券(e-passport)が Series A で導入され、以降 2010年(Series A 第2版)、2015年(Series B)と更新されました。最終的に2020年3月10日から Series C(青色カバーの新デザイン)に統一され、現行の全英国旅券と共通の様式となりました。

2021年1月31日、英国政府は BN(O) 身分者及びその家族を対象とした新たなビザ路線を開設し、これにより最大5年間の英国居住・就労・就学の権利が与えられ、その後永住権→英国籍取得へと進めるようになりました。[7]

外観

外側カバー

英国国民(海外)旅券の表紙は、他の英国旅券と共通のデザインを採用しており、中央に英国の国章が金色で箔押しされている。上部には「BRITISH PASSPORT」、下部には「UNITED KINGDOM OF GREAT BRITAIN AND NORTHERN IRELAND」の文字が記載される。シリーズC(2020年以降発行)では表紙の色は深いネイビーブルーとなっている。

旅券下部にはICチップ内蔵を示す国際的なバイオメトリック旅券シンボルが印刷されている。発行機関がイギリス政府である場合が多いが、ジブラルタルなど一部の英海外領土では現地のCSRO(Civic Status and Registration Office)が発行を担うこともある。

初期のBN(O)旅券(機械読取式以前)
電子旅券仕様の旧BN(O)旅券(2010年頃)
シリーズCの表紙(全ての英国旅券共通)(2020年頃)

内側カバー

旅券の最初のページ(扉頁)には、イギリス国王(または女王)の名において所持者への保護と通行の要請が記されている。現行のBN(O)旅券では以下の文言が英語で記載される:

His Britannic Majesty’s Secretary of State requests and requires in the name of His Majesty all those whom it may concern to allow the bearer to pass freely without let or hindrance and to afford the bearer such assistance and protection as may be necessary.

この文章は、英国政府が所持者に対して一定の外交的保護を提供する立場を示すものである。ただし、BN(O)の法的地位は「英国国民」であっても「英国市民(British Citizen)」ではないため、すべての領事サービスが自動的に保証されるものではない。

ビザ待遇

中華人民共和国における取扱い

脚注

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