茶花
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茶花(ちゃばな)とは、茶道の席において飾られる花の総称であり、またそのために用いられる植物の種類を指す言葉でもある。
『原色茶花大事典』などの百科事典的な出版物に見られるように、茶花に適するとされる植物は多岐にわたる[1]。茶花の花の生け方は、抛入(投入れ、なげいれ)と呼ばれる様式に基づいており、これは華道の一形式として位置づけられている[2][3]。華道は、仏教における供花(くげ)に起源を持つ生け花から発展したものである[4]。茶花は、茶道の空間における花の飾り方を指すものであり、生け花の一種ではあるが、独自の美意識と様式を持つジャンルとして確立されている[5]。
茶花の歴史は茶道の発展と密接に関係しており、特に桃山時代に興隆したわび茶の流れの中で確立された。侘茶の大成者として知られる千利休は、自然の美を自由かつ即興的に表現する投げ入れの様式を確立した人物とされている[6]。
利休の言葉として伝えられる「利休七則」の第一条には、「花は野にあるように」とあり、これは茶花の本質を端的に表したものとされる[7]。茶花の影響を受けて、17世紀末には、より形式的な立花(りっか)に対して、自由度の高い投げ入れ様式が加わり、簡素で自然な美を求める人々に支持された[8][9]。やがて投げ入れは、生花(せいか)、純茶花、茶花様式などに分化し、茶の湯における標準的な花の飾り方として定着した[10]。
用法
様式的特徴
茶花には厳密な規則はなく、自然で簡素な美を好む人々に親しまれている。季節感を表す花を、素朴な花器(花籠や花入れ)に生けることで、茶会の雰囲気を高め、深めることを目的としている[11]。
花器には、青銅器、陶器(釉薬あり・なし)、竹、ガラスなど多様な素材が用いられる。茶道においては「真・行・草(しん・ぎょう・そう)」という格式の区分があり、茶室の様式に応じて花器の選定も変わる。たとえば、書院造のような格式高い空間では、より正式な花器が用いられるべきとされる。
茶花を生ける際には、まず花材を選び、それにふさわしい花器を選定する。生け花のように剣山や留め具などの道具は用いず、自然の庭に咲く花のような印象を与えることが理想とされる[要出典]。