蔵本由紀

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蔵本 由紀(くらもと よしき、男性、1940年昭和15年〉8月31日[1][2] - )は、日本物理学者学位は、理学博士京都大学・1970年)。京都大学名誉教授。京都大学数理解析研究所客員教授。大阪市出身[2]。専門は非線形動力学(非線形科学)、非平衡統計力学[1]。特にリミットサイクル振動子の作るネットワークダイナミクスでは世界的権威である[1]。学位論文は「Modified Landau Theory of the Second Order Phase Transition(二次相転移に関するランダウ理論の一般化)」[3]

1964年、京都大学理学部物理学科卒業。1969年、京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、九州大学理学部助手。1976年4月、京都大学理学部助教授、1981年4月、京都大学基礎物理学研究所教授。1985年4月、京都大学理学部教授。1995年、京都大学大学院理学研究科教授。2004年、京都大学を定年退官、京都大学名誉教授[4]北海道大学COE特任教授[4]

2005年「同期現象などをめぐる非線形科学の先駆的研究」の業績により朝日賞を受賞[4][5]。2008年、京都大学数理解析研究所客員教授(伊藤清博士ガウス賞受賞記念(野村グループ)数理解析寄附研究部門)。2013年、国際高等研究所副所長(2017年3月まで)。

業績

業績として、振動場の位相不安定性を記述した蔵本-シバシンスキー方程式英語版を導出したことがある[4]。これは時空カオスの最初の例である。もう一つの業績として、振動子集団の可解模型(現在では蔵本モデルと呼ばれる)を提唱したことがある[4]。その他、反応拡散系における複素ギンツブルグ-ランダウ方程式の導出、結合振動子系における引き込み現象の研究などの業績がある。

冨田和久森肇の弟子に当たる。元々は相転移の統計力学を研究していたが、散逸構造論でノーベル賞を受賞したイリヤ・プリゴジンらの研究に対する疑問から、非線形動力学の研究を始めた。

1984年に出版した"Chemical Oscillations, Waves, and Turbulence"は非線形動力学の分野で最も引用される文献の1つで、「出版部数より引用件数のほうが多い」などといわれている。2003年にも再出版されている[4]

受賞歴

  • 2005年:朝日賞 『同期現象などをめぐる非線形科学の先駆的研究』に対して
  • 2017年:WIRED Audi INNOVATION AWARD
  • 2023年:Jürgen Moser Lecture(米国応用数理学会)
  • 2025年:ボルツマン賞

主な著作

脚注

外部リンク

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