蔵本由紀
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1964年、京都大学理学部物理学科卒業。1969年、京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、九州大学理学部助手。1976年4月、京都大学理学部助教授、1981年4月、京都大学基礎物理学研究所教授。1985年4月、京都大学理学部教授。1995年、京都大学大学院理学研究科教授。2004年、京都大学を定年退官、京都大学名誉教授[4]、北海道大学COE特任教授[4]。
2005年「同期現象などをめぐる非線形科学の先駆的研究」の業績により朝日賞を受賞[4][5]。2008年、京都大学数理解析研究所客員教授(伊藤清博士ガウス賞受賞記念(野村グループ)数理解析寄附研究部門)。2013年、国際高等研究所副所長(2017年3月まで)。
業績
業績として、振動場の位相不安定性を記述した蔵本-シバシンスキー方程式を導出したことがある[4]。これは時空カオスの最初の例である。もう一つの業績として、振動子集団の可解模型(現在では蔵本モデルと呼ばれる)を提唱したことがある[4]。その他、反応拡散系における複素ギンツブルグ-ランダウ方程式の導出、結合振動子系における引き込み現象の研究などの業績がある。
冨田和久、森肇の弟子に当たる。元々は相転移の統計力学を研究していたが、散逸構造論でノーベル賞を受賞したイリヤ・プリゴジンらの研究に対する疑問から、非線形動力学の研究を始めた。
1984年に出版した"Chemical Oscillations, Waves, and Turbulence"は非線形動力学の分野で最も引用される文献の1つで、「出版部数より引用件数のほうが多い」などといわれている。2003年にも再出版されている[4]。