薔花紅蓮伝
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あらすじ
鉄山で座首[1]を勤めるペ・ムリョンは、夫人のチャン氏と何不自由なく暮らしていたが子は無かった。ある日、チャン氏は天から降りてきた花が天女に変わり自分の懐に入ってくる胎夢[2]を見て薔花を産み、続いて次女の紅蓮を産んだ。薔花と紅蓮は美貌と才能を兼ね備え、親の愛情をたっぷりと受けて育った。しかしチャン氏は病気で死に、後継ぎを案じたペ座首は許(ホ)氏という女性を後妻に迎える。
許氏は三人目の男児を産んだが、容姿も性格も悪い彼女は、前妻の二人の娘に対して色々な虐待を行った。これを知ったペ座首が許氏をなじると、反省するどころか姉妹を害する工夫をこらした。薔花は許氏と息子チャンスェの計略で罪の濡れ衣を着せられ、チャンスェの責め立てによって池に身を投げ死んだ。チャンスェが帰り道に虎に噛まれて手足を失うと、許氏は残った紅蓮を公然と憎んだ。姉の消息を知らず苦しんでいた紅蓮は、チャンスェに薔花は死んだと聞かされて悲しみに暮れ、姉を慕って池に落ち死んだ。
恨みが解けない二人の霊魂は、自分たちの無念を晴らして欲しいと鉄山府使[3]の官衙を訪れるが、府使は夜中に現れた姉妹の幽霊を見て驚きのあまり死んでしまう。府使が相次いで死んでいくため鉄山の町は荒廃し、朝廷の心配も日増しに大きくなった。
そんな中、チョン・ドンオという大胆無双の人物が鉄山府使を志願し、幽霊の姉妹からこれまでの事情を聞いて事件を再調査したところ、姉妹の言葉通りすべてが許氏ら母子の計略であったことが判明した。府使は許氏たちを厳罰に処し、薔花と紅蓮の遺体を収容して埋葬した。ペ座首が新しい妻の尹(ユン)氏を迎え入れると双子の娘が生まれ、平壌の大金持ちイ・ヨンホの息子らに嫁いで幸せに暮らした。