血糊
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血糊(ちのり)とは、演劇などの舞台芸術や医療現場で出血表現に用いられる血に似た小道具である[1][2]。もしくは、接着剤の糊のように粘性をもつ血のことであるが、ここでは小道具を説明する[1]。




日本の歌舞伎などでは、紅色の染料にうどん粉などを入れた血紅・糊紅(のりべに)[3][4]、卵の殻に小さな穴をあけて血紅を入れた卵紅[5]などが使用された。
白黒映画の時代にはチョコレート・シロップが出血表現に使用された[6]。
歴史
1950‐70年代にかけては、イギリスのハマー・フィルム・プロダクションでは、Kensington Goreと呼ばれる血糊が映画製作に使われたが、他の映画製作の現場では不評であった[7][8]。同時期のハリウッドでは、着色されたコーンシロップが使われ、口に入っても安全で、さまざまにアレンジがなされた。1971年の映画『What's the Matter with Helen?』から使われるようになる化学メーカーの3Mが開発した色がすぐに落とせる血糊 Nextel Simulated Blood を開発し、リテイクが多い映画製作現場で重宝され、警察や救急訓練の現場など様々な現場で使用された[9]。
1981年の映画『死霊のはらわた』では、コーンスターチ、食用着色料、インスタントコーヒーが使用された[10]。出血表現のために、注射で圧力をかけて噴出させるなども行われる[10]。