表記ゆれ
同音・同義の語句について異なる文字表記がされること
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日本語
送り仮名による表記ゆれ
送り仮名の不統一(ばらつき・不揃い)により表記ゆれがある。
内閣訓令の「送り仮名の付け方」では、複合の語について、おおむね、活用のある語と活用のない語に分けて規定している[4][5]。
文字の種類による表記ゆれ
同じ意味を持つ言葉であるにもかかわらず、文字の種類(ひらがな・カタカナ・漢字・アラビア数字 / 漢数字)により表記ゆれがある[6]。4種類の文字を使用する日本語特有の現象ともいえる。
ただし、『3月のライオン』(2007年連載開始の漫画と派生作品)と『三月のライオン』(1992年の映画)など、まったく異なる対象を示しており表記ゆれではない場合がある。「2乗」(数学用語)は漢数字で「二乗」と書かれることもあるが、仏教用語にも「二乗」という言葉があるため文脈によって区別が必要となる。
漢字による表記ゆれ
漢字変換による表記ゆれがある。最初の2つのように、漢字の原義によって意味合いが異なることがある。
外来語における表記ゆれ
「コンピューター」と「コンピュータ」のように、長音符の有無により表記ゆれがある。また、「ディーゼル」が「ジーゼル」と表記されることがあるように、「ディ」や「ティ」や「トゥ」などがほかの文字で置き換えられることもある[8]。「シリコン」と「シリコーン」、「モラル」と「モラール」はまったくことなる外来語を意味しており表記ゆれではない。
時期や使い方によって正式な表記が異なることによる表記ゆれ
例えば「マーベル・コミック」は、時期により「マーヴル・コミック」など表記が異なる。
本田技研工業(HONDA、ホンダ)のオートバイの車種である「Chaly」や「Benly」はその生産時期により「シャリイ」「シャリィ」「シャリー」、「ベンリイ」「ベンリィ」と正式なカナ表記が異なっている。ただし、ペットネームが同一というだけで、それぞれの車種をまったく異なるモデル(個体)と考えた場合は表記ゆれは無いと考える。
旧社名「東洋ゴム工業」の現在のブランド名および法人名は、日本語ではいずれも「トーヨータイヤ」と読む一方で英字表記はブランド名が「TOYO TIRES」と複数形、法人名が「TOYO TIRE」と単数形になっている。
英語
- 単語の表記ゆれ
- スペリングにおいても表記ゆれがしばしば見られる。
- disc / disk
- adviser / advisor
- barbecue / barbeque
- 省略による表記ゆれ
- イギリス英語・アメリカ英語・その他の国の英語
- →詳細は「アメリカ英語とイギリス英語の比較」および「アメリカ英語とイギリス英語の綴りの違い」を参照
- 「centre」(英)と「center」(米)、「colour」(英)と「color」(米)のように、同じ英語であってもイギリス・アメリカ・その他の国の英語で、単語によって表記が異なることがある。「realise」(英)と「realize」(米)や「recognise」(英)と「recognize」(米)のように「-ise」(英)と「-ize」(米)の表記揺れはほかの単語においてもしばしば見られる。
- 他にもオーストラリア英語やシンガポール英語などでも、同様にスペルが異なる単語がある。
- 外来語における表記ゆれ
- 国外から入ってきた単語などは、日本語における外来語と同様に、表記が一定しないことがある。
- 特に、ヨーロッパ圏の外から流入した単語にはその傾向が強く、例えばイスラム圏の刀剣であるズルフィカールは、「Zulfiqar」「Dhu al-Fiqar」「Thulfeqar」「Dhulfiqar」「Zoulfikar」など、様々な表記が見られる。