袁敞碑
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被葬者と建碑の事情
碑文と書風
碑文は篆書で1行17字、全10行であるが、真ん中2行は丸い穴が穿たれているため1行15字である。碑額はなく、長方形の石にそのまま刻されている。保存状態は劣悪で、まともに読むことの出来る字は真ん中を中心に半分ほどしか残されていない。
内容は上述の出身地と任官記述、死去年だけで、それ以外の記述は一切存在しない。墓碑の碑文はこの他に字や氏族の出自、讃辞をつけるのが一般的で、一応彼が傍系ではあるが汝南袁氏の2代目に当たり、きちんと公的記録に名が残っている人物であることを思うと、あまりに簡単に過ぎるものである。
書体が篆書である理由に関しては、この碑の刻年が明らかでないこともあって結論を見ていない(後述)。
書風については破損が著しいため論ずるのが難しいが、秦代以降のものにしてはかなり元の篆書に近い姿をしていると見られる。ただし父親の袁安碑と同じように誤字も見られ、正式の篆書ではない。
研究と評価
関連項目
参考文献
- 二玄社編集部編『漢 袁安碑/袁敞碑』(『書跡名品叢刊』第51巻、二玄社刊)
- 飯島春敬編『書道辞典』(東京堂出版刊)