西脇雅人
From Wikipedia, the free encyclopedia
早稲田大学政治経済学部卒業後[4]、2010年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了[5]、博士(経済学)[6][7]。同年政策研究大学院大学政策研究科助教授[8]。2014年早稲田大学高等研究所准教授。2017年大阪大学大学院経済学研究科准教授[9]。
業績
主な研究分野は実証産業組織論であり、特に日本のセメント産業を対象とした動学的な市場構造の分析を行っている。
- 衰退産業における合併と設備廃棄の分析:宮澤健一記念賞受賞論文となった研究では、需要が減衰する同質財産業(セメント産業)において、企業合併が持つ資本廃棄促進効果を分析した。各企業が独立に資本量を決定する場合、他社の利潤を奪う「Business-stealing効果」により過剰な設備が維持されやすいが、合併はこの効果を内部化することで施設廃棄のインセンティブを高めることを指摘した。動学寡占モデルを用いた実証分析の結果、合併は施設廃棄を促して固定費削減やシナジー効果をもたらし、企業数減少による価格上昇という消費者への反競争的効果を上回る形で社会厚生を改善させたことを明らかにした[3]。
- カルテル行動の推定:北海道におけるセメントカルテル事件などを対象に、実証的な手法を用いたカルテル行動の推定研究を行っている。
- 生産関数の推定:不完全資本市場下における企業の生産性計測など、計量経済学的手法を用いた分析にも取り組んでいる。