見知らぬ人でなく (久保田早紀のアルバム)
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旅に出るなんて思いもしなかった
見送ってばかりいた私だから…
初期の楽曲の路線とポップさとを融合させた作品で[2]、シングル「ねがい」を含む全10曲が収録されている。本作は都会(まち)をコンセプトに制作された。久保田自身が生まれ育った東京における都会、ニューヨークのような大都会、旅で訪れたヨーロッパの古都など、体験や想像を基にイメージを膨らませ、都会の空間、建物の冷たさと寂しさ、そこで出逢う人たち、愛、誘惑、孤独などをひとつひとつ映画のように描き、曲を作っていった[3]。当初は「まるで映画のように」とうサブタイトルを付けることも考えられていたという。サウンド面では都会的なシティ・ポップを意識して、前年に大ヒットした寺尾聰の「ルビーの指環」で編曲を担当した井上鑑を初めて起用している[4]。
前作『エアメール・スペシャル』のポップな作風については「この路線が好き」という人もいれば、「風情のない普通のシンガーソングライターになってしまって物足りない」という意見もあり、評価が分かれた[3]。久保田は、「砂漠やラクダをイメージさせるような中近東の路線に戻ることは全体にしたくありません」と、プロデューサーの金子文枝と何度も話し、金子も「その必要はない」と理解を示すが、CBS・ソニーの営業担当者からは「やっぱり『天界』とか、ああいう世界が求められてるイメージなんだよ」と話をされることがあった。それに対してやや反発の気持ちもあり、久保田は「絶対に中近東には戻りません。だからコンセプトは都会にしちゃう」という感じで決めてしまったという[3]。
久保田の作品に初参加となった作詞家の三浦徳子は、よくコミュニケーションを取る人物で、仕事が終わったあと一緒に食事をしたり、いろいろな事を話したという。特にB-1「木々が大きかった頃に」の詞は、久保田が洗礼を受けたこと、日曜学校に子供の頃から行っていたことなどの話を基に書いてくれたんだと思うと語っている[3]。
久保田のデビュー40周年記念アニヴァーサリーBOX『Saki Kubota PREMIUM』では、シングル「ねがい」のB面曲「地球はコンサート・ホール」がボーナス・トラックとして追加収録された[5]。
アートワーク
収録曲
LP / CT
| 全作曲: 久保田早紀、全編曲: 井上鑑。 | |||
| # | タイトル | 作詞 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1. | 「ザ・シティー」 | 久保田早紀 | |
| 2. | 「見知らぬ人でなく」 | 久保田早紀・三浦徳子 | |
| 3. | 「らせん階段」 | 久保田早紀 | |
| 4. | 「夏の夜の10時30分」 | 三浦徳子 | |
| 5. | 「ジャスト・ア・フレンド」 | 久保田早紀・三浦徳子 | |
| 全作曲: 久保田早紀、全編曲: 井上鑑(M-2のみ若草恵)。 | |||
| # | タイトル | 作詞 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1. | 「木々が大きかった頃に」 | 三浦徳子 | |
| 2. | 「ねがい」 | 山川啓介 | |
| 3. | 「ロンリー・ピープル」 | 久保田早紀 | |
| 4. | 「ステージ・ドア」 | 久保田早紀・三浦徳子 | |
| 5. | 「車窓」 | 久保田早紀 | |
CD
| # | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 11. | 「地球はコンサート・ホール」 | 山川啓介 | 福田和禾子 | |
合計時間: | ||||