批評
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文芸・美術・文化における「批評」
哲学における「批判」
哲学の分野ではしばしば「批判」ともいう。イマヌエル・カントが「人間の認識能力に関する限界や妥当性についての反省的な考察」という意味でKritik(独語)を用いた[2]。この文脈においては、Kritikは「批評」ではなく「批判」という意味合いになる。しかし、Kritik(独)もcritique(英)も、それ自体は、日本語における「批評」と「批判」のどちらの意味合いも含んでいる。
さらに今日の哲学におけるcritique(批判・批評) という単語は、「概念(concept)・理論(theory)・研究の方法論や原理(discipline)、あるいはそれらを用いた具体的な分析手段(approach)などについての諸条件や因果関係に対して、体系的な問いを立てること」、「またそうした概念・理論・方法論・分析手段の限界や妥当性を理解しようと努めること」というような意味に拡張されている。
なお、このような現代的意味におけるcritical(批判的・批評的)なアプローチと対立する思考法を「ドグマ的アプローチ」、すなわち「独善的に決められた法則を、決して疑わないような思考法」と呼ぶ。
社会思想における批判理論
政治理論の文脈においては、カール・マルクスの唯物論を継承したフランクフルト学派の「批判理論」(critical theory)において、「批判」という意味合いでの critique の継承が見られる(ユルゲン・ハーバーマスなど)。また、ミシェル・フーコーやアラスデア・マッキンタイアの権力批判も、その手法は著しく異なるものの、社会批判(social critique)の文脈にある。