趙世熙
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1965年、『京郷新聞』新春文芸に『돛대없는 장선(帆柱のない葬船)』が当選し、登壇した。登壇したのは1960年代半ばのことだが、注目を浴び始めたのは1970年代から発表した小人連作である。趙の小人連作は1970年代韓国社会の矛盾に正面からアプローチしている。小人は正常な人とはうまく生きられない対立した存在として登場し、1970年代韓国社会の大きな問題だった貧富と労使の対立を劇的に提示している。趙はこの連作に幻想的手法を導入することで、階級的な対立と葛藤がまるで非論理や童話の世界に存在しているように描写し、現実の冷酷さを更に強調している。
「小人連作」は、斎藤真理子の翻訳により『こびとが打ち上げた小さなボール』として、2016年12月、河出書房新社より刊行された。解説=四方田犬彦。斎藤真理子は2015年にパク・ミンギュ著『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞
2022年4月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19) に感染して意識不明となり、そのまま快復することなく12月25日に死去した。80歳没[3]。