蹇々録
大日本帝国の外務大臣・陸奥宗光が執筆した外交記録
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内容
陸奥宗光の著書『蹇々録』には、1894年(明治27年)の甲午農民戦争(東学党の乱)から1895年(明治28年)の三国干渉に至るまで、外務大臣としての外交経験や苦心、回想が記録されている。
たとえば日清戦争の開戦動機について、内村鑑三をはじめ当時の世論は概ね「清国の不当な朝鮮支配を排する義戦」と捉えていたが、本書では一転して日本の国益を追求した戦争であり、義侠心によるものではない旨が明言されている。
日朝関係の記述は三期で構成される。日清戦争に至る第一期、井上馨による朝鮮の内政改革(甲午改革)を記す第二期、そして下関条約(日清講和条約)締結へ至る経緯を詳述する第三期に分かれる。
三国干渉の場面における「畢竟我に在ては其進むを得べき地に進み其止らざるを得ざる所に止まりたるものなり余は当時何人を以て此局に当らしむるも亦決して他策なかりしを信ぜむと欲す」という結語は特に著名である。